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ITエンジニアである僕たちが我が子に贈れる【3つのプレゼント】

はじめに

 このエントリは、「子育てエンジニア Advent Calendar 2016」 16日目のものです。

我が家の子育て事情

 我が家には2人の子供(長女:7歳、長男:2歳)がいます。

 平日の子育てについては、恥ずかしながら妻に任せきりです。自宅で仕事をしてもらえる(ピアノ/そろばん/リトミック教室を開いています)事のありがたさを噛み締めながら、毎日を過ごしています。

 僕自身は、4ヶ月間の育児休業を取得した事をきっかけに「人生が変わった」経験を持っています。それについては先日Blogにまとめましたので、詳しくは以下にて。

quindim.hatenablog.com

まずは結論から

 ITエンジニアが子育てに関わると、以下のようなプレゼントを我が子に贈る事ができます。

  1. 今後重要度が高まっていく「ITリテラシ」を高いレベルで子供にプレゼントできる
  2. 「あきらめずに考え抜く力・説明づける力」を高いレベルで子供にプレゼントできる
  3. 「未来のあたりまえ体験」を先取りして子供にプレゼントできる

 以上のポイントを、順を追って紹介していきます。

「ITリテラシ」を高いレベルでプレゼント

 僕たちITエンジニアは、職種柄「ITリテラシ(意味が曖昧に感じる場合は【コンピュータ活用能力】のような形で読み替えてください)」に対して比較的明るい存在です。

 今の世の中、周りを見渡すと様々な場面においてIT化が進んでおり、それまで存在しなかった新しい機器(例えばIT化された店頭の受付システム、家庭向けスマートデバイス等)や新しい仕組み(例えばWebベースの園児写真販売システム等)が身の回りにどんどん増えています。

 そんな中でも僕たちは「息を吸うように」そういった機器や仕組みを使いこなす事ができているのではないでしょうか?もちろんUIが進歩した事による「使いやすさの向上」が占める部分も大きいのですが、少なくともコンピュータの動作原理をある程度知っている事で自信を持って向き合えているのでは、と感じています。

 子供は、そんな「当たり前のようにIT機器を活用する親」のいる環境で育つと、親が意識しなくても自然と「当たり前のIT活用」レベルが上がっていきます。(「親が虫好きだと、子供も自然と虫が好きになる」と同じような原理かな)

 これがひとつめのプレゼントです。

「あきらめずに考え抜く力・説明づける力」を高いレベルで子供にプレゼントできる

 僕たちITエンジニアは、「コンピュータシステムの不具合(意図しない動作)」に対して正面から向き合う場面が比較的多い存在です。

 コンピュータシステムは正直です。良く言われるように「プログラムで書かれた通りに動作する」ものであるため、「結果(不具合)」に対する「原因」が必ず存在しています。そのため、日常的に「結果に対しては原因が必ずどこかにある」という前提で無意識的に物事を考え、原因を突き止める習慣を持っているのでは、と感じています。

 子供は、そんな「何か問題(不具合)が起こった時にあきらめずに原因について考え抜き説明をしてくれる親」のいる環境で育つと、親が意識しなくても自然と「あきらめずに考え抜く力・説明づける力」が身についていきます。

 これがふたつめのプレゼントです。

「未来のあたりまえ体験」を先取りして子供にプレゼントできる

 これはひとつめのプレゼントに近い話かもしれませんが、僕たちITエンジニアは「新しいIT製品やITサービス」に強い関心を示す場面が比較的多い存在です。

 そのため、新しい製品やサービスが世の中に広まる前から使ってみようとしたり、一般向けには未完成のものであっても自分で工夫して活用できる(動かせる)状態に持っていったりします。

 子供は、そんな「近い将来には一般的になるであろう技術や製品を先取りして活用する親」のいる環境で育つと、「未来のあたりまえ」を先取りして体験する事ができます。素敵じゃありませんか?

 これがみっつめのプレゼントです。

【大事なこと】3つどころじゃなくて、他にもたくさんのプレゼントがあるんです

 今回3つの「ITエンジニアが我が子に贈れるプレゼント」を紹介しましたが、実は他にもまだまだ多くのプレゼントが存在します。そして、その残りの「数多くのプレゼント」は、このエントリを読んでくださっているお父さんやお母さん皆さんも、必ず持っているものです。
   普段、皆さんが何気なく取っている行動のひとつひとつが、あなたのお子さんに影響を与えています。お子さんの将来に影響を与えています(ここまで行くと、ITエンジニアとか関係ないですね)。それを「プレゼント」と捉えるようになってから、僕の人生はけっこう豊かなものになりました。

 上に書いた3つの項目についても、無理やり理屈を付けてそれっぽく書いただけで、別に内容が何であれ「子供と過ごす時間」そのものが「子供への贈り物」になるんです。

 ただ、ひとつだけ重要な事があります。それは「子供と同じ時間を共有しないと、そのプレゼントは直接贈ることが出来ない」と言う事です。さらに「時間」は残酷なもので、過ぎれば過ぎるほど子供は成長していきます。どれだけ望んだとしても「子供と共有できる時間」は相対的に減っていきます。

 最近は、そういった視点で未来に悔いを残さないために、今できる事を精一杯やって行こうと考えながら日々を過ごしています。

まとめ

 ITエンジニアが子育てに関わると、以下のようなプレゼントを我が子に贈る事ができます。

  1. 今後重要度が高まっていく「ITリテラシ」を高いレベルで子供にプレゼントできる
  2. 「あきらめずに考え抜く力・説明づける力」を高いレベルで子供にプレゼントできる
  3. 「未来のあたりまえ体験」を先取りして子供にプレゼントできる
  4. ぶっちゃけ内容は何だって良いんです。子供と一緒に過ごす時間すべてが子供への贈り物なんです

 ここまで読んでくださった皆さま、どうもありがとうございました。

余談

 今日(12/16)は、僕たち夫婦の挙式・披露宴記念日になります。
 年に一度の記念日、特別な事をしておきたかったので、家族にまつわる記事をこのアドベントカレンダーを通じて残す事にしました。

 今日は、夜になったら家族4人で結婚当時の挙式披露宴のビデオを見ようと思います。
 結婚してからかれこれ9年、毎年恒例のビデオ鑑賞ですが、こっ恥ずかしいながらも、毎回とても新鮮な気持ちになれる瞬間がやって来るので、非常にオススメです。
 子供たちが大きくなっても、毎年同じ映像を見ながら「家族の素晴らしさ」を皆で実感する、そんな家庭にしていきたいと願う記念日でした。

 あ、今気付いたのですが、この習慣も「我が子へのプレゼント」のひとつですね。

皆さまに素敵なクリスマスが訪れますように。

「男が育休取って人生が変わった」事例を紹介してきました

育児休業

先日、富山大学にて「FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム」という学会イベントが開催され、その中の「ダイバーシティ社会」をテーマとした企画セッションにおいて登壇およびパネルディスカッションに参加しました。

FIT2016イベント企画:ダイバーシティ社会に向けたワークプレースを考える

終了後、聴講くださった方々から思わぬ好評価をいただいたため、当日の発表資料を簡単な補足付きで公開しようと思います。

※パネルディスカッションの内容は、後日学会誌で取り上げていただけるとの事なので、そちらを楽しみにしています。


パート1:「男の育休」最近の世の中事情

ここでは「育休取得率とその実態」について、厚生労働省が公開している統計データから引用しています。

平成27年度雇用均等基本調査|厚生労働省
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男性の育児休業取得率(会社に育児休業の規定があり、育児休業を利用した人の割合)は、過去最高で「2.65%」らしいです。多いか少ないかは置いておいて、右肩上がりっぽい感じですね。



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別ページの「取得日数」に関するデータを見てみると、半数以上が「5日未満」という回答。
率直に「なんじゃそれ?5日間で育休?」と思ったんですが、「会社の育休規定」に該当すれば取得日数が1日とかでもカウントされちゃうんですねきっと。
個人的には「女性の活躍」を目的として「男性の育休取得」を推進したいなら、雇用保険の「育児休業給付金」支給対象となる「1か月以上」で測るのが妥当なんじゃないかなぁと思います。

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そんなわけで、勝手に「1か月以上の育休取得者」で割合を出してみたのですが、結果としては「0.45%」という数字になりました。これが現状です。


パート2:私の育児休業取得事例

ここからは、僕自身の育休にまつわる実体験を紹介しています。

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育休というか、育児に参加するようになったきっかけとか気付きとかは、だいたい下記のエントリにまとめているので、詳細はそちらをご参考。
quindim.hatenablog.com
育休取得のタイミングを「離乳食が始まる頃」にした理由は、一人目の時に「育児を手伝っていた立場(敢えてこう表現)」としても大変だと感じた時期だったから。そこに主体的に関わる事で、少しでも夫婦の負担を減らせると良いなと感じたから、というものでした。



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長期の育児休業を取る際の金銭的負担軽減策として、給付金以外に「期間中の社会保険料を全額免除」という支援を受けられます。
「育児休業給付金」は「月に10日未満の勤務」であれば給付対象になるので、当初は「週1で出社するスタイルにすれば、仕事でブランクが空く不安も和らげるかな」と思っていました。

ところがどっこい、「社会保険料免除」については就業日数についての明確な規定を持っておらず「計画的に就業するような場合は、復職と見なされて免除の対象外となる可能性が高い」という事が分かり、結果として僕は育休を「出社無しの全休」で取得する事になりました。

ちなみに「4か月の全休」を決めた時からしばらく「本当に大丈夫か?後悔しないか?」と一週間くらいずっとキャリアパスについて悩み続けた事を覚えています。



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その後は育休中の話になるのですが、もう少し具体的な内容についてはいくつかエントリに詳細を書いてあるのでそちらで代用。
【育休2日目】今日やった事を整理 - QUINDIMジンジン
【育休4日目】子供に向き合うためのカラダ作り宣言 - QUINDIMジンジン
最初の数日はブログを書く気力もあったのですが、その内に体力が徐々に擦り減っていき、だいたい子供の寝かしつけと共に僕も寝てしまうような日々が続きます。

食事は大変だった。家族の食事を準備しつつ離乳食も準備(写真はレンチン前の離乳食)。その後は離乳食を食べさせながら自分も食事をとるのですが、ゆっくり味わいながら食事できた事はほとんど無かった。
当時は妻と交代で料理当番をしていたので、作ってもらえる事のありがたみを心底感じました。



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給付金の支給がここまで遅れるのは想定外でした。そもそも給付金が「2か月ごとの申請」だったり「直近2カ月間の就業実績を通知する必要」があったり(すべて会社に代行していただきました。ありがとうございます。)と、事前にある程度遅くなる事は予備知識として持っていました。
ただ、僕の場合は「10月,11月分の育休申請を12月に役所へ実施」という形になったため、年末年始の色々と混み合う時期に初回の役所処理が重なり、結果として「給付金を受け取るタイミングが復職後」という残念なキャッシュフローになってしまいました。

「普通の料理」が出来るようになった、というのは誇張でも何でもなく、それまで手がけた料理と言えば「チャーハンか袋ラーメン」くらいで、食材を切ったり調味料を使ったり、という料理はほぼ経験無し。それが今では「味見をして、何の調味料が足りないかがある程度わかる」くらいにまで成長しました。
今ではイベント時の弁当もすべて僕が作るようになっています。


パート3:「男の育休」はひとつの選択肢

最後に、育休を経て感じた事をまとめています。

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冗談を抜きに、育休を経験して僕の人生は変わりました。
特に、日常的に料理をする習慣が身に付いたのはとても良かった。もし育休が無かったら極端な話、定年まで料理をする機会が無かったかもしれない。
そんな状態で定年を迎える事を考えるとゾッとする。どれだけ家事に無関心なままに妻へ依存する毎日を送ってしまう事になるのやら…。



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一人目が産まれる前に、育児関連の本を何冊か読んでいた記憶があります。その中に「子育ては夫婦でするもの」という記載があり、当時の僕は偉そうに「そうだよな、女性だけが子育てするわけじゃないんだ」なんて事を考えていました。
今思えば、その一人目の頃の「子育て」は「妻の作業の一部を代行する」レベルに過ぎなかったな、と感じています。いわゆる「手伝っている感覚」というやつですね。
もちろん、その時の僕としては必死に「子育てしているつもり」でした。しかし実態として、ほぼ何一つとして子育てを主導する行動は取っていませんでした。
(もちろん今でも「手伝っている」状態になってしまう事も少なくないですが…)
そんな事もあって、育休の経験はそれまでの「子育て」の概念を変えてくれるものになりました。



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「娘の将来を幸せにしたい」という点について。
たぶん、僕が今のような形で育児や家事に関与をしている事によって、娘さんにとっての「家庭における父親の当たり前の行動」のベースが「僕の普段の行動そのもの」になってくれているはず(きっと!)。
将来家庭を持つような時が来た際に、ベースラインをそこに持っておいてくれているだけで、娘さん自身も「対等な夫婦関係」を持つ家庭を築いて行ってくれる可能性は高くなるんじゃないかなぁ、と思っています。



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「女性にもっと育児を頑張ってもらうための制度」を拡充したところで、「更にもっと楽になってしまう男性、更に育児から関心が離れてしまう男性」を作り出すだけなんじゃないかなぁ、と思っています。
企業にしてみれば「自社の女性スタッフ支援に費用を投入しているのに、そのパートナーが勤務する他社が利益を享受する(楽になった男性がバリバリ働いて会社に利益貢献する)状況」を作ってしまう事になる。
今のまま「女性支援が中心」の方向で進んで行くと、あんまり嬉しい未来は待っていないんじゃないかなぁと考えるわけです。

じゃあ何をすれば良いのか?という話になるんですけど、そこは今後のお楽しみです。
むしろその部分について今後色々と行動範囲を拡げていきたいですね。

おまけ:妻によるレビュー

この発表スライドを作った後に、妻に一度内容のレビューをしてもらいました。感謝。
その時にもらったコメントを最後のスライドに掲載しています。けっこう生々しい内容で、世のお母さん方が「夫に育休を取ってもらいたくない」という判断に至ってしまうのも頷ける点が多いです。
やはり大事なのは「日頃からの夫婦間の信頼関係構築」なのかな。



最後に改めて、今回このような発表の機会をくださった産業技術大学大学院永瀬先生を始めとする関係者の皆さまに感謝します。

Windows用sshクライアントとして gnupack cygwin が優秀な件

■はじめに

Windows環境をメインで利用している場合、「sshクライアントの選択」は結構悩む。
僕は自宅PCも会社のPCもWindowsメインなので、普段からお仕事でLinux系マシンにお世話になっている身としては「どのsshクライアントを使うか?」という部分は重要だったりする。(「Mac買おうよ」という話はごもっとも。)

最近、とあるきっかけで「gnupack」というツールを教えてもらって、その中に入っている cygwin に感動したのでまとめてみる事にした。

※gnupack のダウンロードは↓から(-devel がオススメ。詳細は後述)

■今日のまとめ

  • 会社の人に「綺麗なフォント」の gnupack を教えてもらった
  • cygwin 環境の構築・運用で不満だった色々な点が解決される
  • sshconfig + tmux で幸せなマルチウィンドウsshクライアントに早変わり

■会社の人に「綺麗なフォント」の gnupack を教えてもらった

普段から社内をブラブラして色々な人に声を掛けたり掛けられたりしている僕ですが、ある日たまたま足を運んだエンジニアさんの画面に表示されているターミナルの日本語文字が綺麗だったので「そのフォント何ですか?」と聴いたのが gnupack を知ったきっかけ。

cygwin とか emacs とかがまとめてインストール出来るんですよー」というemacs推しの彼の説明を聴きながら「vimは無いんですか?」と空気を読まずに聴いたり、やり取りを何度かする中で

  • cygwin環境を一発で構築できる
  • GUI版の emacs が一緒に入っている
  • 綺麗なフォントが入っている
  • GUI版の gvim も入っている

等の「オラ、何だかワクワクして来たぞ」という感じの情報を受けたので、早速自宅に帰ってインストールしてみた。

cygwin 環境の構築・運用で不満だった色々な点が解決される

実際に使ってみて感じた便利な点は以下の通り。

  • ダウンロードしたファイルを解凍したら即 cygwin が使える(インストーラ形式ではない)
  • インストールとパッケージ管理がだいぶ楽(apt-cyg が最初から入ってる)
  • gcc, ruby, python や git 等の基本的な開発ツールも入ってる(devel版)
  • 様々なcygwin環境変数を単一のテキストファイルで管理できる(システムプロパティに影響しない・影響を与えない)
  • 標準のMiguフォントが綺麗(前述した綺麗なフォントはコレ)

cygwinGUIでセットアップしていた人にしてみたら、「一発解凍・即利用可能(主要パッケージ込)」は非常に嬉しいと思う。

パッケージ管理について、実はこれまで apt-cyg の存在を知らず、cygwin でのパッケージ更新はGUIもしくはsetup.exe にオプションを繋げる形でインストールしていた。なので、これだけでも非常にcygwinの運用が楽になった感じがある。

また、Windowsシステムの環境変数を気にせず独自の環境変数を定義したり上書きしたり出来るので、cygwin用に割り切った環境設定が出来る。
一般的な環境変数以外にも、「cygwin起動時のディレクトリ」や「cygwinへのログオンユーザ」等も指定可能。それらがすべて単一のファイルで管理されているのも良い。

Miguフォントは、好みが出るかもしれないけど、僕は好きです。(gnupackを教えてくれた人曰く、「パ」のフォントがとても良い、との事)

■sshconfig + tmux で幸せなマルチウィンドウsshクライアントに早変わり

僕が知らない内に tmux が cygwin 上で動作するようになっていたのと、apt-cyg でのインストールに対応していたので、tmux 環境もあっという間に構築出来た。
また、UNIXライクな環境という事でいわゆる sshconfig を使って接続ホストの細かい管理も可能。
tmux と組み合わせれば「sshconfigが有効なマルチウィンドウsshクライアント」の出来上がりとなる。

■tmuxが「Permission denied」とされてしまう件

実は、tmuxインストール後に

$ tmux
can't create socket: Permission denied

と出てしまい実行できなかったのだけど、 このサイト を参考に「TMUX_TMPDIR」の環境変数を指定したら動くようになった。

■最後に

これまで cygwin の環境構築と運用が面倒だったので単独ターミナルに逃げてたけど、これは良いものだ。

【レビュー】これから父親になる予定の男性に読んで欲しい漫画「コウノドリ」

子育て

最近、とある話の流れから自分のきょうだいへBlogのURLを教えたのですが、感想よりも先に「最近の更新が無い!」とツッコまれた僕です。
ごめんなさい。

そんな筆不精な日が続いていますが、今回ある漫画のレビューを書きたくなったので、久しぶりに更新します。

■今日のまとめ

  • 鈴ノ木ユウ」さんの「コウノドリ」という作品を紹介
  • 産科医の主人公が、さまざまな出産と向き合うお話である
  • 「出産は奇跡である」という事を実感させてくれる
  • 妊娠・出産に関する色々な知識(心構えやリスク)を教えてくれる
  • 「好ましくない男性像」がちょくちょく心に刺さる
  • Webで一部試し読みが出来ます

■「鈴ノ木ユウ」さんの「コウノドリ」という作品を紹介

コウノドリ(1) (モーニング KC)

コウノドリ(1) (モーニング KC)

(1年以上前から連載している作品で、既に単行本は6巻まで出ています)

先日、妻が友人から借りてきた本の中にたまたまあって、それを手にとってみたのが出会いでした。
最初は興味本位でパラパラと流し読みしていたのですが、気付いたら最新刊まで一気読みしてしまっていました。

今回のタイトルにも書きましたが、「これから父親になる予定の(奥さんが出産を予定している)男性」にぜひとも読んでもらいたい内容です。
もちろん、既に子供を持っている方も、まだまだ予定の無い方にもオススメしたい作品です。
近々、僕も単行本を買って手元に持っておこうと思います。

■産科医の主人公が、さまざまな出産と向き合うお話である

作品の舞台は、とある医療施設。
そこに勤務する男性産科医「鴻鳥サクラ(こうのとり さくら)」が、様々な患者さんの妊娠・出産に向き合っていくお話です。

しばらく読み進めて感じたのは、【「ブラックジャックによろしく」の産婦人科バージョン】という感じ。
とはいえ、「ブラックジャックによろしく」のような「医局の闇」を描くような部分はあまり無く、純粋に「医師と患者」に焦点が当てられています。
数話で一つのエピソード(特定の患者さん)が完結し、それら複数のエピソードを通して、主人公にまつわる大きな物語が進んでいく感じです。

■「出産は奇跡である」という事を実感させてくれる

先ほど「ブラックジャックによろしく に似ている」と書いたように、それぞれのエピソードには様々な状況の患者さんが登場してきます。

  • 切迫流産で早期出産を迫られた夫婦の決断
  • 妊娠中に「子供の生存率が0%」である事を通達された夫婦
  • 中絶の決断を迫られる高校生カップル(とその両親)
  • 卵子提供により妊娠した高齢出産の夫婦

後述のものも含めまだまだありますが、抜粋するとこんなエピソードが載っています。
それぞれは一応完結するものの、読んでいてかなり考えさせられる部分が多く、それと共に「子供が産まれる」事が「奇跡的なものである」という事を感じさせてくれます。
読んでいる最中に、泣いてしまいそうになるお話も多数ありました。

僕自身、今でこそ2人の子供の父親となっていますが、妻の妊娠時には本当に色々な苦難がありました。
当時は「なんで僕達にこんな事が起こるんだろう」と思った事もありましたが、今思えばあれもひとつの奇跡だったんだなぁ。としみじみ感じます。

■妊娠・出産に関する色々な知識(心構えやリスク)を教えてくれる

「出産が奇跡」であるという事を感じさせてくれる一方で、妊娠・出産において身につけておくべき知識も非常に多く盛り込まれています。
例えば「妊娠中の喫煙は控えましょう」であったり、「妊娠後期の海外旅行は避けましょう」といった事や、「風疹のワクチン接種をしよう」というような内容。

この作品では、そういった「事前に抑えられるリスクを抑えなかった場合、どのような事が起こるか」を、エピソードを通じて読み手に教えてくれます。
特に「風疹ワクチン」のエピソードについてはかなり心がキュッとなるお話で、これまで僕が目にしたどんな「風疹ワクチンの重要性を訴えるチラシ」よりも、その必要性を心に届けてくれる内容でした。

こういった内容は、女性であれば「自分自身の身体に関わる事」であるため、妊婦検診や書籍等で知識を得る事も多いとは思います。
しかしながら男性の場合は、ある程度意識が向いている人でなければ、こういった知識を得ないまま出産の時期を迎える人も多いでしょう。
そういう意味で、この作品は良い指南書になっていると思います。

■「好ましくない男性像」がちょくちょく心に刺さる

この作品では「妊娠・出産にまつわる医療現場」のお話が中心ですが、「妊婦を妻に持つ男性の好ましくない行動」について描かれている場面もちょくちょくあります。
例えば「妻の妊娠に非協力的(というか、男には何も出来ないから自分は仕事を頑張るので全部妻にお任せ、という考え)な男性」であったり、「妻に禁煙しろと言いながらも自分はタバコを止めない男性」であったり。作品の端々にそんな描写が登場します。
これらの描写はあまりエピソードの中心になっているわけではないのですが、作中で「好ましくない行動(読んでて「あ、これは良くないな…と思わせる」)」として見せてくれる事で、何らかのメッセージが伝わって来ます。

と言うか、前者の「妻に非協力」な部分に関しては、かつての僕にもあったので、読んでいて少し心が痛みました。

■Webで一部試し読みが出来ます

そんなわけで、「コウノドリ」は非常にオススメな作品です。
幸い、この作品はWebで一部が無料で公開されているので、興味を持たれた方はぜひチラ見してみてください。

http://morning.moae.jp/lineup/147


それでは。

【育休6日目】なぜ積極的に育児参加するようになったのか?

子育て

2014年10月から育児休業を利用して子育て中心の生活を送っています。
我が家の家族構成についてはこちら

■今日のまとめ

  • 気付けば、積極的に育児に参加するようになっていた
  • 一番の目的は「将来に渡って妻と良好な関係を築き続ける」事
    • 「自分自身のやりたい事」を実現させつつ、「妻のやりたい事」も実現させる
    • 「子供を育てる」というひとつの大きな課題に夫婦で取り組む
  • 不器用ながらにも、人生における幸福度を最大化させたい

■気付けば、積極的に育児に参加するようになっていた

ふりかえってみると、5年前に娘さんが産まれた頃と比較して、僕自身の育児に対しての関わり方に大きな変化が見られる。
もちろん、当時と今とでは「子育ての経験量」の点で大きく違うのだけど、どちらかというと

  • 未経験の育児事であっても、自分から率先して関わろうとする姿勢(妻にしてみればまだまだだろうけど)
  • 子供が起きている時間であれば、基本的に子供と一緒に過ごす事を優先
  • 余程の事が無い限り、平日夜間や休日には予定を入れず、家族と関われる時間を取る
  • 二人目が産まれてから、育児休業の取得まで考えるようになった

といったような部分に大きな変化を感じている。
今回は、何がきっかけとなって、僕がこのような「積極的な育児参加」をするようになったのかを整理しようと思う。

■一番の目的は「将来に渡って妻と良好な関係を築き続ける」事

結論から言うと、それは「将来に渡って妻と良好な関係を築き続ける」ためである、と自分の中で結論付けられる。

「子供のため」だとか「家族のため」というのはある意味その通りなのだけど、究極的には「自分のため」である。
「なんだ、結局は自分のためか」と思われるのは仕方無いとして、その結論に至った経緯をツラツラと書く。

この目的は、具体的には2つの想いから成っている

「自分自身のやりたい事」を実現させつつ、「妻のやりたい事」も実現させる

僕が「自分のやりたい事」を持っているのと同様に、もちろん妻にも「自分のやりたい事」がある。

まずは僕の話。
僕のやりたい事と言えば、一文で表現するならば「ITの力で人に幸せと価値を与え、そして儲けを出す」事。
高校時代にふとした事からパソコン通信に出会い、ITがもたらす新しいコミュニケーションの形やその可能性に気付かされてからは、ずっとコンピュータに関わる道を進んでいる。

そして次に妻の話。
家族構成の紹介でも書いたように、僕の妻はピアノが得意である。
小さな頃からピアノに親しんでいた彼女は、音大へと進学し、並行してピアノの先生(訪問型)もしていたらしい。
そんな妻は、結婚する前から「将来的には生徒を集めて自宅でピアノ教室を開きたい」という話を良くしていた。


僕は、結婚当初から妻の「やりたい事」を実現させたいと思ってはいたものの、「自宅でピアノ」という点を叶えられていない現実(ピアノ教室を開くならば一生住み続けられる家に腰を据える必要があるが、将来的に地元に戻る事を考えていたためそれが叶えられず)にもどかしさを感じていた。
しかしながら、娘さんが産まれ、妻が仕事を辞めて子育て中心の生活を送るようになってから、それが更に遠のいてしまった事に申し訳無さを感じた。

一般的な話になるが、一旦子供が産まれると、女性の生活は激変する。
強制的に「現在携わっている仕事を中断して子供を産み、その後しばらくは子育て以外ほぼ何も出来ない」状態へと持っていかれる。
極端な事を言うと、出産を機に人生を変えられてしまうのだ。

前述の通り、娘さんが産まれてからと言うもの、妻は子育て中心の生活になった。
もちろん、子育ての合間にピアノの練習をしたりする事もあったけれど、目を離せない子供がいる状態では本腰を入れて練習する事なんて出来ないし、そもそも気の休まる時間がほとんど無かっただろう。
ありがたい事に、妻は育児の苦労を感情と共に良く伝えてくれる人だったので、鈍感な僕も、身を持ってそれを感じ取る事が出来た。
そういった妻の感情を日々受け止める中で、「女性の育児」というものについて考え方を改めるようになっていった。

結果として、

  • 僕自身が積極的に育児に関わっていく
  • それにより、妻の「育児以外に費やせる時間」が増える
  • それにより、「妻のやりたい事」により近づいて行く

という論理が組み上がり、今に至る、というわけである。

その論理が出来てしまえば、後は「僕自身のやりたい事」と「僕が育児に割く時間」のバランスをどうしていくか、という、ある意味「自分の中での問題」にする事が出来るので、僕も色々と楽になる。

「子供を育てる」というひとつの大きな課題に夫婦で取り組む

2つめの想いは非常にシンプルで、「夫婦で共通の課題に取り組みたい」という事である。
改めて見回してみると、人生において「夫婦で取り組む課題」というのは非常に少ない気がしている。

非常にステレオタイプ化されたサラリーマン家庭のイメージとして

夫婦で生計を立てていくために、夫は仕事で成果を出し、妻は家庭に入りその支えとなる

というものがあるが、このイメージにおける「夫婦の目標」は、何なのだろうか?
例えば、夫婦の目標を「2人で幸せに暮らす」と定義してみる。
この例の場合だと、「幸せに暮らす」ための一段下の目標が「夫が仕事で成果を出す」になってしまっている気がしてならない。
(共働き家庭の割合が増えている昨今においては、「夫だけが仕事で成果を出す」というのも少なくなって来ているが)

例えば家が自営業の場合、「仕事で成果を出す事」が目標になったとしても、それ自体が夫婦で取組める「共通の課題」になると思う。
なぜならば、「家=職場」であり、夫婦が同一の職場においてそれぞれで家業を分担する形になるので、自然と家業が「共通の課題」になるからだ。

これが、サラリーマン家庭においては「夫の職場=会社」であり、「妻の職場=家」であるため、何というか、それぞれの距離が遠い。
果たして、この状況で「夫が仕事上で成果を出す」事が「夫婦共通の課題」になるだろうか?
もちろん、お互いがお互いを応援し心の支えになる状況は存在するだろうけど、「一緒に一つの何かに取り組んでいる意識」はあまり無いと考える。
「奥さん、他にもっとやってみたい事があるんじゃないかな?しんどくないかな?」という疑問さえ出てくる。

【老後、いつの日か夫婦でお互いの人生を振り返った際に、共通の課題に取り組んだ苦労話が出来る状態を作りたい】
と目標を立てた場合、可能な限り【夫婦共通の課題】が存在していた方が、その結果に近づくと考える。
幸い、今の僕には子供が2人いる。「子供を育てる」事については努力次第で「共通の課題」に出来るものだと思う。

結果として、僕は「夫婦共通の課題に取り組むために、育児に関心を持ち積極的に取り組む」事を選ぶようになった。

■不器用ながらにも、人生における幸福度を最大化させたい

僕はどちらかと言うと不器用な人間なので、「仕事も家庭もどちらも要領よく」というのが出来ない。
「短時間で目に見える仕事の成果を出し、早く家に帰って家事や育児もそつなくこなす」ためには、何か違う次元の努力をしなければ実現出来ない気がする。
「どちらも中途半端」で終わってしまうと非常に残念なので、その都度バランスを考えて取り組むようにしている。

結果として今回は「育児休業を取得する」という手段を取り、そのバランスを明示的に家庭側に寄せる事にしている。


職業人生を数十年と考えると、例えば「職場で新規のプロジェクト立ち上げ」に関われる機会は十回以上あるかもしれない。
だけど、「自分の子供を育てる」というプロジェクトに関しては、子供1人につき1回限り。しかもその立ち上げ時期に関われる期間なんて、ほんの数年も無い。

職場の新規プロジェクト立ち上げにおいて共に苦労を分かち合った創業メンバーは、結束力や信頼関係が非常に強くなり、長年にわたって良い関係を築けている事が多い。
それは、家庭内においても同様だと思う。


書いていて非常に長くなってしまったけど、「将来に渡って妻と良好な関係を築き続ける」ために「男性も積極的に育児に関わっていく」というのが、今のところの僕の一つの結論になっている。

要は「妻を愛しているから」という事になるのかな。

【育休4日目】子供に向き合うためのカラダ作り宣言

子育て

2014年10月から育児休業を利用して子育て中心の生活を送っています。
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■今日のまとめ

  • 子育ては肉体労働
  • 育休中のカラダ作りを計画する
  • 今後の仕事人生にも必要となるはず

■子育ては肉体労働

今回の育児休業を開始する前から、個人的に「このままではマズい」と感じていた事がある。
それは「子育てに必要な体力や身体機能が不足している」という事。
娘さんの乳児期にはそこまで気にならなかったけど、息子さんが産まれて、数年ぶりに赤ちゃんの世話に関わるようになってから「体力的にヤバい」と感じる事が非常に多くなった。
昔から喘息持ちなので元々一定量以上の運動が出来ない、という制約はあったのだけど、それとは別に、そもそもの基礎体力のようなものが明らかに低下している気がする。

例えば赤ちゃんの日々の世話の中で以下のような事を繰り返すのだけど、

  • 抱っこでスクワットしながら寝かし付け
  • 抱っこ紐で抱えたまま家事(料理・洗濯等々)
  • 抱っこしたまま近所を散歩

これらを繰り返すに連れ、日に日に疲労感が蓄積されている事を実感してしまうのだ。

もちろん、息子さんだけではなく娘さんにも全力で関わっていたり、前回から5年近く経っているので年齢的なものがあったりするから仕方無い部分もあるのだろうけど、これを何とかしたいと考えた。

■育休中のカラダ作りを計画する

なので、育休の期間で子育てをしつつ、カラダ作りのための時間も取る事にした。
妻にも軽く相談していたのだけど、大きくは以下の2軸で行く予定。

  • ジムへ通う
    • 週に2日ほど、近所のジム(市の施設なので安価で利用可能)に通って基礎体力を付ける
  • 中国武術を学ぶ
    • 週に1~2回、中国武術道場に通って身体を整える(この道場は近場にあって数年前からずっと気になっていたけど、仕事を理由に行かず終いだった)

ジムについては、大学時代に週4日程度の頻度で学内のジムに通っていたので、自分のペースで再開出来そう。
中国武術は、太極拳に代表されるように「体力・筋力に頼らない身体使い」を身に付けられるので、年齢的にも相性が良さそう(流派等については色々と説明が長くなるので別の機会に)。

ジムは午前中、娘さんを幼稚園に送った後に通い、道場は時間が決まっているので夕飯を早めに食べて向かう、というイメージ。

■今後の仕事人生にも必要となるはず

よくよく考えてみると、基礎的な体力は、子育てに限らず今後ずっと重要になってくるものだと思う。
この育児休業期間を利用して肉体的なベースアップをした上で、職場復帰後に今まで以上にエネルギッシュな働き方が出来るようになると嬉しい。

僕の育児休業を快く受け入れてくださった職場の皆さんへ、より一層の働きっぷりでお返しできるように。

【育休3日目】娘さんの何気ない一言にグッと来る

子育て

2014年10月から育児休業を利用して子育て中心の生活を送っています。
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■今日の娘さんの一言にグッと来た

育休も始まって3日目となった今日の夕方、何気なく娘さんが

「夕方にお父さんが家にいるって、奇跡みたいだね!」

とテンション高らかに言った。

まだ3日目だと言うのに、普段の連休とそこまで変わらない日数なのに、この言いよう。

5歳の女の子が「奇跡」という言葉の意味をどれくらい把握しているかは分からないけど、もし本当に奇跡だと感じているならば、この育休期間は娘さんにとって奇跡の数ヶ月になるんだなーとボンヤリ思った。

大きくなった時にも覚えていてくれると嬉しい。