ITエンジニアである僕たちが我が子に贈れる【3つのプレゼント】

はじめに

 このエントリは、「子育てエンジニア Advent Calendar 2016」 16日目のものです。

我が家の子育て事情

 我が家には2人の子供(長女:7歳、長男:2歳)がいます。

 平日の子育てについては、恥ずかしながら妻に任せきりです。自宅で仕事をしてもらえる(ピアノ/そろばん/リトミック教室を開いています)事のありがたさを噛み締めながら、毎日を過ごしています。

 僕自身は、4ヶ月間の育児休業を取得した事をきっかけに「人生が変わった」経験を持っています。それについては先日Blogにまとめましたので、詳しくは以下にて。

quindim.hatenablog.com

まずは結論から

 ITエンジニアが子育てに関わると、以下のようなプレゼントを我が子に贈る事ができます。

  1. 今後重要度が高まっていく「ITリテラシ」を高いレベルで子供にプレゼントできる
  2. 「あきらめずに考え抜く力・説明づける力」を高いレベルで子供にプレゼントできる
  3. 「未来のあたりまえ体験」を先取りして子供にプレゼントできる

 以上のポイントを、順を追って紹介していきます。

「ITリテラシ」を高いレベルでプレゼント

 僕たちITエンジニアは、職種柄「ITリテラシ(意味が曖昧に感じる場合は【コンピュータ活用能力】のような形で読み替えてください)」に対して比較的明るい存在です。

 今の世の中、周りを見渡すと様々な場面においてIT化が進んでおり、それまで存在しなかった新しい機器(例えばIT化された店頭の受付システム、家庭向けスマートデバイス等)や新しい仕組み(例えばWebベースの園児写真販売システム等)が身の回りにどんどん増えています。

 そんな中でも僕たちは「息を吸うように」そういった機器や仕組みを使いこなす事ができているのではないでしょうか?もちろんUIが進歩した事による「使いやすさの向上」が占める部分も大きいのですが、少なくともコンピュータの動作原理をある程度知っている事で自信を持って向き合えているのでは、と感じています。

 子供は、そんな「当たり前のようにIT機器を活用する親」のいる環境で育つと、親が意識しなくても自然と「当たり前のIT活用」レベルが上がっていきます。(「親が虫好きだと、子供も自然と虫が好きになる」と同じような原理かな)

 これがひとつめのプレゼントです。

「あきらめずに考え抜く力・説明づける力」を高いレベルで子供にプレゼントできる

 僕たちITエンジニアは、「コンピュータシステムの不具合(意図しない動作)」に対して正面から向き合う場面が比較的多い存在です。

 コンピュータシステムは正直です。良く言われるように「プログラムで書かれた通りに動作する」ものであるため、「結果(不具合)」に対する「原因」が必ず存在しています。そのため、日常的に「結果に対しては原因が必ずどこかにある」という前提で無意識的に物事を考え、原因を突き止める習慣を持っているのでは、と感じています。

 子供は、そんな「何か問題(不具合)が起こった時にあきらめずに原因について考え抜き説明をしてくれる親」のいる環境で育つと、親が意識しなくても自然と「あきらめずに考え抜く力・説明づける力」が身についていきます。

 これがふたつめのプレゼントです。

「未来のあたりまえ体験」を先取りして子供にプレゼントできる

 これはひとつめのプレゼントに近い話かもしれませんが、僕たちITエンジニアは「新しいIT製品やITサービス」に強い関心を示す場面が比較的多い存在です。

 そのため、新しい製品やサービスが世の中に広まる前から使ってみようとしたり、一般向けには未完成のものであっても自分で工夫して活用できる(動かせる)状態に持っていったりします。

 子供は、そんな「近い将来には一般的になるであろう技術や製品を先取りして活用する親」のいる環境で育つと、「未来のあたりまえ」を先取りして体験する事ができます。素敵じゃありませんか?

 これがみっつめのプレゼントです。

【大事なこと】3つどころじゃなくて、他にもたくさんのプレゼントがあるんです

 今回3つの「ITエンジニアが我が子に贈れるプレゼント」を紹介しましたが、実は他にもまだまだ多くのプレゼントが存在します。そして、その残りの「数多くのプレゼント」は、このエントリを読んでくださっているお父さんやお母さん皆さんも、必ず持っているものです。
   普段、皆さんが何気なく取っている行動のひとつひとつが、あなたのお子さんに影響を与えています。お子さんの将来に影響を与えています(ここまで行くと、ITエンジニアとか関係ないですね)。それを「プレゼント」と捉えるようになってから、僕の人生はけっこう豊かなものになりました。

 上に書いた3つの項目についても、無理やり理屈を付けてそれっぽく書いただけで、別に内容が何であれ「子供と過ごす時間」そのものが「子供への贈り物」になるんです。

 ただ、ひとつだけ重要な事があります。それは「子供と同じ時間を共有しないと、そのプレゼントは直接贈ることが出来ない」と言う事です。さらに「時間」は残酷なもので、過ぎれば過ぎるほど子供は成長していきます。どれだけ望んだとしても「子供と共有できる時間」は相対的に減っていきます。

 最近は、そういった視点で未来に悔いを残さないために、今できる事を精一杯やって行こうと考えながら日々を過ごしています。

まとめ

 ITエンジニアが子育てに関わると、以下のようなプレゼントを我が子に贈る事ができます。

  1. 今後重要度が高まっていく「ITリテラシ」を高いレベルで子供にプレゼントできる
  2. 「あきらめずに考え抜く力・説明づける力」を高いレベルで子供にプレゼントできる
  3. 「未来のあたりまえ体験」を先取りして子供にプレゼントできる
  4. ぶっちゃけ内容は何だって良いんです。子供と一緒に過ごす時間すべてが子供への贈り物なんです

 ここまで読んでくださった皆さま、どうもありがとうございました。

余談

 今日(12/16)は、僕たち夫婦の挙式・披露宴記念日になります。
 年に一度の記念日、特別な事をしておきたかったので、家族にまつわる記事をこのアドベントカレンダーを通じて残す事にしました。

 今日は、夜になったら家族4人で結婚当時の挙式披露宴のビデオを見ようと思います。
 結婚してからかれこれ9年、毎年恒例のビデオ鑑賞ですが、こっ恥ずかしいながらも、毎回とても新鮮な気持ちになれる瞬間がやって来るので、非常にオススメです。
 子供たちが大きくなっても、毎年同じ映像を見ながら「家族の素晴らしさ」を皆で実感する、そんな家庭にしていきたいと願う記念日でした。

 あ、今気付いたのですが、この習慣も「我が子へのプレゼント」のひとつですね。

皆さまに素敵なクリスマスが訪れますように。