OSC2013名古屋で「Redmineの事例」を発表しました

2013/06/22 に開催された「オープンソースカンファレンス2013名古屋( https://www.ospn.jp/osc2013-nagoya/ )」にて、「Redmineでプロジェクトを【見える化】しよう!」というタイトルで発表をして来ました。

 

 

当日ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。

当初はあそこまで人が集まることになるとは思っていなかったので、非常に嬉しい気持ちでいっぱいでした。

スライドに補足をしつつ、当日の発表をふりかえってみたいと思います。

 

■話さなかった内容について

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Redmineは、使い方によっては本当に色々と利用でき、僕も現場でさまざまな恩恵を受けています。

とは言え、便利な使い方すべてを網羅的に説明していては45分という時間に到底収まりきらなかったので、今回は以下の2点に絞り、発表させていただきました。

  • Redmineの基本
  • 開発者以外を巻き込んだ「仕事の見える化 with Redmine

とは言え、上記2点だけでも結局時間いっぱいまで掛かってしまったので、ある程度絞り込んだ事は良かったと思います。

本当は、TiDD(チケット駆動開発) や VCS連携 と言った、開発者自身が色々と便利になる利用法について事例説明もしたかったのですが、そこら辺は詳細な解説本もいくつか出ている事もあり、今回は見送りました。

 

■会場への質問

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会場内の方々に「実際に現場で何かしらのツールを利用しているか」という質問をしてみた所、以下のような状況でした。

Redmine:半数近く

・Microsoft Project:少々

Trac:少々

・TFS:少々

半数近くの方々が「Redmineを利用している」という反応だったので、少々驚きつつ一瞬その後の説明をどうしようか、と言う迷いが生まれました。と言うのも発表内容が「初心者向け」を意識していたので、Redmineの基本的な部分にそれなりの時間を割いている内容だったためです。

そのため「Redmineの基本」については予定よりも短めに説明し、その後の事例紹介の時間を多めに取ろう、という形で進行を考えなおしました。

 

■自身の進行管理について

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 要所要所に挟まれている上記のお姉さんの画像ですが、発表の進行管理用に意図的に挟んだスライドです。

当日は、デモに利用するRedmineを発表マシンの中に立てていました。

その中に専用のプロジェクトを作成し、Backlogsプラグインのタスクかんばんを用いて事前に単元ごとのタスクを作成しておき、上記のお姉さんのスライドが出る度にタスクかんばん上のチケットを1つずつ完了させていきました。

↓こんな感じ(これは最後のクロージングのタイミングでの状態ですね)

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↓ちょっと拡大

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一見するとけっこう無駄な事かもしれませんが、

  • 実際にBacklogsのタスクかんばんをどんな感じで利用できるのかを説明する
  • 本番でそれぞれの単元ごとにだいたい何分掛かったかを後から計測する

という2点において、非常に優秀な役割を果たしてくれたと思っています。

あと、途中に綺麗なお姉さんの写真が入る事で、会場の皆さんの気持ちも少しは和らいだのではないかな、と。

 

■国内事例の紹介 

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国内でRedmineを導入している事例として、楽天さまを紹介させていただきました。事前に楽天の藤原さん (@daipresents)にご相談させていただいたところ、問題ない旨を返答いただきましたので、引用させてもらっています。

藤原さん、ご快諾ありがとうございました。

 

■チケットのサンプルについて

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サンプルとしてスライドに含めた上記のチケットですが、これは業務とは無関係なチケット内容になります。

実際に会場内でチケット作成のデモをした時には、以下のようなものを作成しました。

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そこそこ笑いが取れて良かったです。

 

■表計算ソフトでのタスク管理

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同時編集できない類の表計算ソフトでタスク管理すると、けっこう面倒な事になりますよね…という話でした。最近だとGoogleDocs等のオンラインスプレッドシートを利用すれば、同時編集とかは全然問題なくできますけども。

あ、ちなみに「1タスク=1ファイル」は、僕自身が過去に出会った実話です。

 

■その他の便利機能について

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 機能がありすぎて全部は紹介できなかったのですが、このスライドの中ですと「マイルストーン(ロードマップ)」が非常に便利です。

これは、開発対象のソフトウェアのバージョン毎に、

  • そのバージョンのリリース期日
  • そのバージョンに対しての説明を書くWiki
  • そのバージョンに含まれるチケット

をまとめる事ができる機能です。

更にはそのバージョンを複数作成して、未来の「ロードマップ」 を分かりやすく整理出来るようになるのが便利です。たとえば「既に運用が始まっており、定期的に新規バージョンのリリースをおこなう」ようなプロジェクトには非常にマッチすると思います。

 

■自社製品の宣伝

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 ぜひリリースされたら遊んでみてくださいね!

 

■Webサービス運用でのチケットワークフロー

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この図で説明しているワークフローは、実際のチケットの遷移図とは異なり、少々簡略化しています。本当はもう少し複雑です。

会場でも説明したのですが、このチケット運用のボトルネックはやはり「プロダクトオーナーの承認が無いとチケットを先に進められない」部分にあり、そういった場合は例えば後述の「機能(扱う領域が異なる)単位でプロジェクト制を取り、承認権限を委譲する」ような方法を取る事で解消されたりします。

 

■Scrumへの適用

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この写真に出てくるチームは、僕が社内で初めてスクラムマスターとして関わらせてもらったチームになります。

このチームは「Scrumに対する取り組みの歴史」だけで1時間の事例セッションが発表できるぐらいに様々なチャレンジをおこないました。この写真のように、バックログの管理にRedmineを活用したりもするのですが、それ以外にもオープンスペースを利用しての計画会議やふりかえり、ホワイトボードを利用したバーンダウンチャート等、うまくアナログとデジタルの良さを取り入れています。

最近は僕もこのチームから離れ気味なのですが、色々と「自分たちの開発プロセス」を日々カイゼンしており、今では下のスライドにあるような感じのオリジナルボードを運用していたりもします。「複数のバーンアップチャート運用」や「障害かんばん」等、「常に皆の目に届く場所にあって欲しい情報はアナログで見える化」を地で行っています。素晴らしいですね。

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■社内での問い合わせ対応

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例えば「利用する機能やその手順が固定化されているようなシステム」の運用であれば、ある程度「定型化されたマニュアル」が末永く有効になるものですが、

  • PCの不具合(動作異常、ウィルス疑惑等)への対応
  • 都度新しい種別の運用が発生するような作業

といった業務については、正直「定型化されたマニュアル」があまり役に立ちません。(もし作ったとしても、誰も見なくなり、その内に廃れてしまう)

そこでわざわざ抽象度を高めたマニュアルを作らずに「都度チケットに作業内容を記録する」事を可能な限り継続していく事に注力します。

すると、蓄積されていったチケットの数々がいつしか「過去の作業履歴データベース」になり、キーワードで検索するとだいたい過去にあった同じような作業がヒットするようになります。まったく同じ現象があった場合にはその通りに対応し、もし少し異なる事象であった場合には、他のチケットと相互に照らしあわせてより良い対処をする事で、厳密な運用マニュアルを作らなくても業務が進むようになる(はず)。これを「緩い手順書」としてスライド内で表記しています。

もしその中で「本当に定型化」出来る作業があった場合は、それを「マニュアル」として切り出せば良いわけです。

 

■「共同所有」という言葉

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単なる語感の話かもしれませんが、僕は

  • チームで発生するタスクや事象を【メンバー各自が自分ごととして認識】する

事に対して、「共有」ではなく「共同所有」という表現を好みます。

辞書で調べれば結局は同じ意味っぽいのですが、個人的に

  • 共有
    その情報・事象を関係者が認識している
  • 共同所有
    その情報・事象を【自分ごと】として認識しており、何かあった際には自分も動かねばならない、という意識を持たせる

という勝手なイメージを持っています。

この感覚は「XP(eXtreme Programming)」というアジャイル手法の一種におけるプラクティスである【コードの共同所有】によって植え付けられました。

単に【何が書かれているかを知っている】意識と、【書かれている内容を知っており、もし何かあった場合には自分ごととして対処をしなければならない】意識とでは、実際に何かがあった場合の自主性に大きな差が出てきます。

そんな事を考えつつ、発表資料内では「共同所有」という表現を利用しています。

 

■コンピュータ・ソフトウェアを利用しない見える化

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 容易です。

思った瞬間から始められます。

例えば、僕がスクラムマスターとして関わったとあるチームでは、適当な壁が無かったので「社内のお知らせが掲載されているホワイトボード」の片隅を利用して「タスクかんばん」を作り運用を開始しようとしていたぐらいに、どこでも手軽に出来ます。(その後、専用のホワイトボードを入手しましたが)

とは言え、作るのは容易ですが、【継続して使っていく】事が非常に重要になってきます。ちょっとでも気を抜くと、すぐに廃れます。更新されなくなります。いつの間にか「見えない化」されてしまいます。

もしこれから「見える化」に着手しようとする方がいた場合、そこを一番注意して大切に育てていってください。

いきなりソフトウェアを導入するのは、正直オススメしません。「いつでも自分のPCで閲覧できる」事は非常に便利で生産性も高くなりそうですが、けっこう個人ごとの意識はバラバラな状態のまま使いはじめる事になってしまいます。

まずは自分たちの「見える化されたもの」を「共同所有」できている状態になりましょう。それさえ出来ていれば、「ソフトウェアを利用するかしないか」は、実はそんなに大きな問題ではなくなっていると思います。

見える化して「不便な事」が見えてきたら、後は「カイゼン」するだけです。

 

Redmine Microblog について

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初めてご本人に見せていただいた際に「非常に素晴らしい思想のあるツールだな」と感じました。今回の発表テーマが「コミュニケーション」でもあったので、引用させていただいております。

単純なTwitterライクなツールなのですが、「Redmineに人を集める」という目的においてはかなり有用に働くツールなのではないかと思っています。

実際に @dabits さんの職場でどのような形で運用されているかはご本人に聴いていただくのが一番良いのですが、実際に彼の職場では開発者以外の方も積極的に書き込みをするようになったとの事で、 上手く目的に対して機能しているのだろうなぁ、と感じさせられます。

どんどん人気が出るといいな! 

 

■今でしょ!

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単なる時事ネタ(ただし、妻に言わせると「化石級に古い」)です、はい。

会場内で叫んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。

スベらなくて良かった…。

 

■オールインワンインストーラー「ALMinium」

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実際にインストールしてみたら、非常に簡単に導入でき、かつ欲しいプラグインもたくさん入っていて、便利に使えました。

今回の発表もALMiniumがあったから非常に効率的に実施できました。

発表内での引用についてご快諾いただきました @mikoto20000 さん、ありがとうございました!!

 

■最後に

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今回は、社内に数あるプロジェクトの「ほんの一部」を切り取って、事例を発表させていただきました。他にもまだまだ多数のプロジェクトがあり、それぞれのプロジェクトが日々「自分たちの仕事をより良いものにするために」努力・カイゼンを続けています。

弊社エイチームでは、そんな環境で一緒にお仕事をしてくださるようなエンジニアの方を随時募集しています。

「もの凄いスキル」を持っている必要はありません。

弊社代表が掲げている経営理念である

  • 今から100年続く会社
  • みんなで幸せになれる会社

に共感し、周囲のメンバーと共に成長を続けられる方であれば、大歓迎です。

もし興味ある方がいらっしゃいましたら、僕に直接ご相談いただくか、もしくは弊社にて隔週水曜日に開催されている「水9プロジェクト」へ足を運んでいただき、実際に現場の方のお話を聴いてみてください。

 

■最後に

今回の発表をおこなうにあたり、色々な方にお世話になりました。

登壇のお話をいただきましたjusの法林さん、発表資料にコンテンツを引用させていただいた皆さま、発表資料を作成するにあたりアドバイスをくださった各プロジェクトの皆さま、発表資料のレビュー会に参加してくださった社内メンバー、会社としてオープンソースカンファレンスにスポンサードしてくださった弊社社長および社長室のMさん、そして当日会場に足を運んでくださったすべての皆さまに感謝したいと思います。

本当にありがとうございました。

 

※また不足等を発見した際には追記するかもしれませんが、ひとまずこの段階で公開しようと思います。

あだ名と言うかニックネームと言うか

押忍!きんちゃんです。


■「きんちゃん」とは何者か?
ふと思い立ち、このあだ名と言うかニックネームと言うか良く分からない名前について書こうと思った。
知っている人は知っている、でも知らない人は知らないと思うのだけど、2008年頃を境に、僕は周りの人に「きんちゃん」と言う名で呼ばれている。
初めての方からは良く「(本名が"矢島"なので)【サラリーマン金太郎のきんちゃんですか?」と聞かれる事が多く、毎度に説明をしているのだけども、確かに「矢島+きんちゃん」と言えばサラ金だよなぁと自分ながらに思う。


■きっかけはリーダー塾

きっかけは、2008年に参加した「IT現場のリーダー塾」。
そこに参加していた「あまのりょー( @beakmark)」さんが名付け親だった。
(※後日追記:ちなみに投稿当時のこの記憶は正確では無かった事を、記事公開後の周囲のコメントから知る事となった。正しくは後述する@kkdさんによる命名。本人了承の上で原文はそのまま残してる)

リーダー塾とは、以前のエントリでも紹介したのだけど、いわゆる「現場リーダーが集まって悶々とする会」のようなもので、僕はその一期生として参加していた。りょーさんも同じく第一期メンバーとして参加していたんだ。
塾初回の自己紹介の後で、「それぞれの呼び名をどうするか」的な話になった際、とりあえず困った僕は当初からTwitterIDとして利用していた「@quindim」の名前を出したところ、りょーさんが「じゃ、きんちゃんね。」と言ってその場で決まった事を記憶している。


その日から、僕は「きんちゃん」になった。


■まずは「quindim」について話そうか。
説明が後になってしまったけど、「quindim」と書いて「きんじん」と読む。
これは「ブラジルのお菓子」の名前(ググったらたぶん黄色い甘そうな写真がいっぱい出ると思う)で、僕の二つ名となっている。


これが何の二つ名かと言うと、「カポエィラ*1」の「アペリード(ニックネーム)」である。
キリスト教で言う洗礼名のようなもので、年に一回あるカポエィラの「バチザード*2」で帯を取った際に指導者から付けられるのだ。
ちなみにそのアペリードは、大体が、その人の「クセ」や「特徴」や「得意なこと」とか「雰囲気」とか、まぁ最終的には先生のその場の気分に基づいて与えられる。
僕の場合は、「なんか良くお菓子食べてそう」と言う先生の印象から、前述の「quindim(きんじん)」と言うアペリードをもらった。これが「きんじん」の由来。
結構と言うか、メチャクチャ気に入っている。


■こっ恥ずかしさは募る

さて、話を戻して「きんちゃん」なんだけど、当初はその名前で呼ばれる度にもの凄くこっ恥ずかしかった事を記憶している。

当時、リーダー塾にはりょーさんの他にも@kkdさんとか@kmaenoさん、あとはともちって言う全部で5人の同期メンバーが居たのだけど、もちろん皆もあだ名で呼び合っていた。(塾長の@AnegoKikakuも含め)


塾で皆から「きんちゃん」呼ばわりされるのにはある程度してから慣れて行ったのだが、自分から「きんちゃんです」と言うのはやはり恥ずかしいもので。
(塾のMLでは早々から使っていた。恥ずかしさに打ち勝つために)


ただ、特に慣れなかったのが、塾とは違う場で人に紹介してもらう際で、例えばXP祭りとかオブラブイベントとかで、りょーさんのリアル友人等に「彼、きんちゃん。塾の同期」と言う形で紹介される時なんか、顔には出していなかったけども内心は赤面モノだった事を覚えている。


■「きんちゃんさん」
そんな感じで紹介してもらうんだけど、初対面の人間に対して「ちゃん付け」で呼ぶのもちょっと抵抗があるらしく、その名前で紹介された方々も「えっと…【きんちゃん】さん?」みたいな形で呼んでくるものだから、たちが悪い。
「ちゃん+さん」だなんて、これまで一度もお目に掛かった事が無く、かと言って初対面の方に「【きんちゃん】でいいです」なんて言える勇気も無く、ただ戸惑っていた。


未だに、「きんちゃんさん」は呼ばれる事も多いのだけどね。


■名づけ重要
人に紹介されるようになってからと言うもの、自分でも社外の場では「きんちゃん」の名前を自己紹介として使うようになっていった。


そして色々と社外で活動して行く中で、この「気軽な」「呼びやすい」名前がとても役だっている事にある日気付いた。

  • コミュニケーションの敷居が下がる
    • 逆の立場からなんだけど、例えばりょーさんに対して「天野さん」と語りかけるには少々固い感じがするが、「りょーさん」だと話しかけやすい。と言うことは、きっと僕もそうなっているはず。
  • 記憶されやすい
    • 他の人に「覚えてもらいやすい」と言うメリットがある。ただ名字を覚えてもらう場合だと、とても他の名前に埋もれやすいが、ちょっと違う名前であると非常に記憶に残りやすいのだ。*3


これは結構社外のコミュニティ活動*4で便利なもので、この名前のお陰で立ち回りやすかった事も非常に多かったと思っている。


みなさんも、もし機会があったら「自分の呼びやすい二つ名」を考えてみると良いと思う。
最近は、コミュニティ慣れしてる方々は色々とオリジナルの「呼ばれ名」を持っている気がする。
最初はこっ恥ずかしい事この上無いけど、たぶんその内にメリットがこっ恥ずかしさを上回って色々と恩恵を与えてくれるに違い無い。


■もっとすごい人がいた
ちなみに弊社にはAndroid界隈で有名な@gabuさんと言う達人エンジニアがいるんだけど、彼の場合はもっと凄くて、社外のコミュニティのみならず、社内でも皆さんから「がぶちゃん」「がぶさん」と呼ばれている。もちろん社長からも。
最初はその事に戸惑いを感じていたのだけど、慣れてしまうと上記のメリットがそのまま社内にも活かされるのだな、と言う事に気付いた。


と言う事で、僕も社内で「きんちゃん」をジワジワ認知させて行ってみようと思う。


思い立ったので言ってみたけど、明日の朝になったら忘れてるかもしれない。


でも、改めて思い返してみて、良い名前をもらったなーと今更ながらに思っている、そんな日曜日の夜。

        • -

*1:ブラジルの伝統武術。2000年から習い始めた。

*2:いわゆる昇段式。ただし初参加のカポエィリスタにとっては洗礼式のようなものを兼ねる。これを経て正式なカポエィラ団体の一員となる。

*3:papandaさんとかね。

*4:DevLOVEとか

おかげさまで新天地

帰宅しました。


前回のエントリの途中で外出したまま、長い間どこかを彷徨っていたようです。
id:papanda0806さんにも「さて、彼はいつ、外出から戻ってブログの続きを書いてくれるのだろうか。」と書いて頂いていたようで、大変申し訳ありませんでした。
(そういえば今日、たまたま「上野のパンダ」の話を家族でしていたなぁ。)


■お仕事変わりました

前回のエントリでも書きましたが、今年の8月に「引越し+転職」を行い、新天地でお仕事をしています。転職自体が初めてだった事もあり、いまだに毎日がとても新鮮。


そして気づいてみたら、新しい会社に入社して早くも3ヶ月が経とうとしています。
一応「3ヶ月の試用期間」と言うものが存在しているとの事なので、上手く行けば明後日から晴れて正社員。
上手く行かない事は無いとったら、その時はその時と言う事で…。


■「東海地方のエキスパート集団」

新しくお世話になっている会社は「株式会社エイチーム」です。
「名は体を表す」と言うように、各方面のエキスパートが揃った、とっても面白い会社です。そこについての詳細は後で詳しく説明するとして…


「なんでこの会社にしたん?」
転職するにあたって重要視したのは、主に以下の点。「関東→愛知」は大前提として決まっていた事なので割愛。

  • Webサービスを主事業として持っている会社である事
    • 前職が「自社製Webサービス」を主事業としていたため、そこで得た経験を最大限に活かせるような場所を探していた。もちろん、現場業務としてはWebシステムのエンジニアを第一希望に。
  • 社外での勉強会・コミュニティ活動等に明るい会社である事
    • 自分自身が社外でのコミュニティ活動に積極参加していた事もあり、組織としても前向きに捉えてもらえる場所を探していた。
  • 会社の事業、そして社長自身の考え/理念/ビジョンを心底好きになれる事
    • これが一番重要であり、もはや何も言うまいと言う部分。兎にも角にもこれに尽きる。いくら現在の経験を十分に活かせる職場であったとしても、この点で潜在的なミスマッチが生まれていたら、何年か後に必ずその会社を去る(もしくは不完全燃焼な状態で業務を続ける)事になってしまうから。


この3本を軸に探して行った結果、現職が選択肢として選ばれたわけです。もちろん結果は前述の通り:)


しかしながら実は、「転職先をBlogやSNS等で公にする」事については、これまでずっと大きな迷いがあり、掲載を控えていました。(Twitterプロフィール等にも社名は載せていないしね)
理由としては大きく3点。

  • 「個人の情報発信」に「企業の名前」が乗る事へのリスク
    • これは比較的シンプルな話で、社名を公にした上でWeb上で活動をする以上、「その組織の構成員」である事実が必ず付いて回ると言う事。何か下手な事をしてしまったら、もちろん個人の範囲で収まらなくなってしまうと言うリスクを抱える事になる。
  • 企業が持つ価値観を十分に尊重したい
    • 組織には「培われてきた文化(つまりは価値観)」があり、出来る限りその文化や価値観に沿った形でまずは行動したいと考えたから。例えば欧米のお宅にホームステイしたとして、家に入るなり早々靴を脱いで「私の国では家の中で靴を脱ぎます。靴を脱いだまま生活させて頂きます」なんて言ったとして、良い関係なんて築けやしないワケで(もちろん、そのスタイルで成功する人もいるみたいだけど)。自分のやりたい事をやれるようにするには、相応の信頼関係を築いた上でないと、よほどの天才*1でない限りは失敗すると思ってる。今回の場合で言うと「社員自体のWeb上での活動」に関してなのだけど、会社がその点についてどのような文化・価値観を持っているかはある程度の時間を掛けて探って行かなければ分からなかった*2
  • 自分自身の保守的な性格によるもの
    • これは単純で、僕が想像以上に保守的な行動を取ってしまう人間だ、と言う事によるもの*3。更には前述の通りに「転職活動自体も初めて」だったので、本当にもう、どんな行動して行けば良いのか不安で不安で仕方なかった。


■「良い」環境なんです
そんなわけで、入社してからは色々とおとなしくしようと心に決め、Web上でも社内でも特に目立つ事も無く*4無難な日々を過ごしていました。


で、さっき書きかけていたんですけど、エイチームって凄く*5良い会社なんですよ。
現場レベルから組織レベルまで良い所を挙げ始めればキリが無いんですけど、例えば

  • 各人がエキスパートの集団である
    • 近場で言うと、技術部の人たちがとても技術に対して明るく、素直に「すげぇ」と言える人達ばかりが揃っている。個人的に関東方面でもここまで前衛的な方々の割合が多い企業はそう無いんじゃなかろうか、と言うくらい。その他、各事業部の方々にお話を聞いていても、皆さんとてもお仕事に対して前向きで、ごく当たり前のように「プロ意識」を持ってお仕事に接している。専門的な知識も深く、そして「会社が好きなんだなー」ってのが伝わってくる方ばかり。
  • 社外勉強会・コミュニティに対して明るい
    • 自分がエイチームを選ぶきっかけにもなった「社外勉強会支援の広報」も「すごいなぁ」と思う要素の一つだったのだけど、社外のみならず社内勉強会も活発で、社外の勉強会やコミュニティに参加している(主催している)方も多数いる。技術部内でも月に1回、LT(LightningTalks)大会なんてものが開催されている*6
  • 面白いサービス・製品が目白押し
    • 例えば生活密着型サービスで行くと「すぐ婚!navi」や「引越し侍」、最近では女性向けサイトの「ラルーン」と言うサービスも開始しており、かたやエンタメ系コンテンツでは「麻雀雷神」やMMORPGの「エターナルゾーン」を筆頭に、数多くの「面白く」かつ「しっかりとした基盤を持つ」事業が目白押しなのだ。


■「良い」事は広めたくなる
で、この3ヶ月程は「それなりに社内の人達と仲良くなって」「それなりに社外の勉強会やコミュニティに参加して」来たのだけど、やっぱりどうしても昔から見ているid:bash0C7さんとかがうらやましくなるわけですよ。「自分の会社好きで、それを広く伝えたい、そして伝えられる環境にいる」人が。だって、今の環境が前述の通りにとても素敵なものなのだから。
なので、私も細々ながらに自社サービスのプレスリリースをTwitter上で拡散してみたり、Facebookで自社の方々と絡ませてもらったりと地道な活動を始めてみました。

すると、思っていた以上に皆さんからの反応も良く、社内でも「Twitter見てます*7」とか言ってもらえるようになり、これは「受け入れてもらえるかもしれない」と思いました。*8
そして、こうして試用期間を終了する本日に、改めてこのような形でBlogに書きだそうと決めた次第です。
社内で築き始めた「最低限の信頼」を原資に、「 許可を求めるな謝罪せよ。(Don't ask for permission, beg for forgiveness ) 」の精神で行こうと思います。


■信頼とつながりを武器に、もっと世に広く伝えよう
エンゼルバンク」と言う「転職」をテーマにしたマンガがあります。(転職を考えている方、興味のある方は読んでおいて損は無いかと)

このマンガの中に、「30過ぎたら利息で暮らせ」と言う名言があって、僕はその言葉にとても心を動かされたわけです。
僕自身「転職」を実行に移したのが30を超えてからなので、今後はそれまで貯蓄した元金に対する利息で行動をしていかなければならない。


では、その「元金」は何で?「利息」は何か?


僕の答えは、「信頼」と「今後のつながり」だったわけです。
関東の地で6年間過ごしていた中で、目の前の業務の枠を超えた友人関係を広く持つ事が出来ました。僕にとっては、その方々との交流の中で作られていった「信頼関係」が「財産そのもの」です。
今後、色々な場面において、この「信頼関係」から得られる「つながり」を活用させて頂く機会がある事でしょう。
もちろん、それが一方向のみの消費であってはならないと思いますし、双方向的なコミュニケーションを通じてのみ広く繋がっていくものだと思っています。


ここ東海の地では、まだまだ関東と比較して「Webサービス」に関わる企業の情報交流が活発ではありません。*9
ですが、色々なメディア、媒体を通じて、それをいくらでも活性化させる事は出来る、と思っています。


その一端を担う役割を、僕もこの広いWebの世界で得られたら良いなぁと考えたので、このたび、こんな形で記録にしてみました。


■さてさて、何から始めよう?
自分の中で「試用期間中の3ヶ月間は色々な活動は抑えよう」と言う心持ちで居たのですが、それも前述の通りに明日で期日を迎えます。なので、これからは色々と社外でも積極的に自ら活動して行こうと思います。


そこで1発目として


アジャイルサムライ読書会」


を開催します。

この本は、「事業やプロジェクトに携わる方々、技術者に限らずプロジェクト関係者全員が、まさに【武器】として利用できる」書籍だと思います。
名古屋に引越した直後から色々な方に「いつやるの?」と言われ続けてはや3ヶ月。人によっては「今更」感がある書籍かもしれませんが、この本は「とても良い先人の叡智」が詰まった、技術者に限らず「使える」本で、更には「読書を通した対話」でより理解を深める事が出来ると思っているので、ぜひ興味を持たれた方は参加して頂けると幸いです。

日程、開催回数等の詳細はまだ確定しておりませんが、11月中旬〜下旬を目処に、この読書会を開催したいと思います。
会場はもちろん弊社エイチームにて。対象者は社内外、特に制限を設けません(ただ、最低1回は本を読んで来てもらえる事を前提に)


社内に閉じるか、社外に広げるか、と言うジレンマはあったのですが、皆さんの知見を広める意味でも門は広く持ちたいと考えました。
(この読書会に関するエントリはまた個別に書き出します)



■長くなったけど
最後に、これから自分が歩んでいく道の事を考えると楽しみで仕方がありません。
出来れば、今の環境がもっともっと自分たちにとって良い場になるよう、より多くの方々を巻き込んで行く事が出来ればと思っています。

                                            • -

*1:たとえば、組織に絶対的な利益をもたらす事業アイデアが出せるような人

*2:だって正直な所、転職を考えるまでは社名すら知らなかった企業だったもので…

*3:みんな信じて!

*4:一部の人曰く、入社初日から十分目立っていたみたいだけど

*5:数値化できてないけどね。そこはご愛嬌

*6:Twitterで時々「#ateam_dev」でTweetが活発になったらたぶんソレ

*7:主に「ほむほむ」とか「市役所」とかね

*8:とは言え、既にFacebookのプロフィールには社名を出してしまっていたけどね

*9:さっきも書いたように、僕自身が「エイチーム」を知らなかった

転職&引越します

既にご存知の方も多いとは思いますが、このたび転職&引越しを行う事になりました。

地元の愛知県から就職と同時に上京してはや6年、ふりかえって見ると、長いようで短い期間でした。
今思っている、感じている事をがーっと書いてみようと思い、久しぶりのエントリ書きます。


■僕と社外活動
会社に入り、1年ほどがむしゃらに目の前のお仕事を片付けていた頃に
ふと目にとまったどこかのBlogの「Seasar2勉強会」の文字。
ここから自分の仕事人生は大きく変わって行った気がします。

Seasar2プロダクト関連の勉強会やJava勉強会等の技術的な勉強会に始まり、
オブジェクト倶楽部(現在のオブラブ)、PFP、XPJUG(XP祭り)、DevLOVEと言った
様々な社外のコミュニティ、勉強会に参加し、社内とはまったく違う世界を体験した事で
自分の中でどんどんと「仕事と業界」に対する意識に変化が起こって行きました。


■DevLOVEについて
特に大きな存在だったのは2009年に参加したDevLOVE。
スピーカーの講演に加え、参加者同士の「対話の場(ダイアログ)」が盛り込まれたこの勉強会に
一瞬で惹き込まれ、以降は開催のたびに都度参加するようになり、いつしかDevLOVEの中で運営活動に
加わるようになりました。

何よりも好きなのは、DevLOVEが掲げる価値である
「開発の現場を前進させよう」
と言うコトバ。
これ、結構シンプルに書いてあるけども、とても重い意味を持っていると思います。
前進させるためには、前に進まなければいけません。とても簡単そうに見えますが、
実際には「前に進む」と言う行動が必要なわけですね。
勉強会やコミュニティの活動に携わっていると、周囲にはモチベーションの高い人が集まるので
とても楽しく、充実した時間を過ごせます。どんどん自分の興味を持つ事に前向きに取り組める。
ですけども、そこは「自分の開発の現場」とは違うんです。

僕らがDevLOVEを通して本当に進めなければならないのは「実際に業務として関わっている『自分の現場』」なのです。

変化を起こしてみなければ、「前に進んでいるのか、後ろに戻っているのか」すらも測る事が出来ません。
何も変化を起こしていないとなると、それは停滞しているのと同意です。

なので、僕は「勉強会/イベントで得たものを持ち帰った先で何が起こったか?」をとても重要視すると共に、
どんなに小さい事であっても「現場への変化」が起こった事についての皆さんの声に対して、ものすごく大きく
反応します。
そして、イベントについても「自分自身、そして自分の周りに変化を起こす」ような類のものに力を入れます。
まぎれもなく、変化が「起こった/起こる」を実感出来る場を作るために。

と、まぁ話し始めるととても長くなってしまうので価値についてはこれくらいに。

DevLOVEは非営利なコミュニティとは言え、組織は組織。
イベントの運営に携わる中で色々な事を学び、体験させてもらいました。
ここで得た活動の経験は、一生モノの宝になるかもしれません。


■それと、リーダー塾
もう一つ大きな変化のきっかけとなったのは、上田雅美コーチが主催する「IT現場のリーダー塾(現「リーダー塾」)」。
https://sites.google.com/site/anegojuku/
当時僕がグループリーダーになりたてで、右も左も分からなかった頃。
とあるMLに流れた上田コーチからの「リーダー塾開催」のメール。藁にもすがる思いで、参加の申し込みをしました。
このリーダー塾は、
「現場におけるリーダー同士で集い、互いに協力・切磋琢磨し、それぞれの現場を良くしていく」
事について1年間の期間(1ヶ月1回の直接会合と、Skypeによるミーティング)を通じて取り組むもの。

参加した当時は生来の人見知りが発動し(6人の少人数ディスカッションだったのでホントアガッてしまって喋れない)、
皆さんの会話を止めてしまう事が多かったけども、コーチの教えを受け、周りの皆の「現場における行動事例」を聞き、
それを自分自身の現場へとフィードバックする事を繰り返していく中で、どんどん自分の中で「行動を起こす」事に対して
前向きに捉えられるようになりました。
良い仲間に出会い、そして「自身の成長を実感」出来る場に参加し、とても勇気をもらいました。

そんなリーダー塾も、今年は早いもので第4期がスタートしています。
年を重ねるごとにどんどんと参加者が増えていくのを見ると、やっぱり上田のアネゴはすごいなぁと思います。

今思うと、リーダー塾もDevLOVEも、僕が信条としたい「自分の現場を良くしていく」と言う事を大事に掲げる
場だったのだなぁと実感。
やっぱり僕が持つ「価値」はココにあるのかも。


■で、オマエは何を前進させたの?
実際、自分の会社の自分の現場がどのくらい変わったか、前進したかについては
ふりかえってみるとそんなに自信無いんですよね。
でも、変化の足跡は残せた気がします。


■これから何するの?
8月からは、名古屋市にあるWebサービスを中心事業に持つ会社で、おそらくサーバサイドのイチ開発者として
業務に携わる予定です。
この6年間で得たもの、学んだものを地元へ持ち帰り、新天地でも「自分の現場」を前に進めるべく
色々と行動を起こして行こうと思います。
そして、こちらでは成し得なかった「学生と企業を繋げるコミュニティ活動」や「地域活性化に関するコミュニティ活動」
にも関わるべく、色々と計画を立てています。
もちろん家庭や業務とのバランスもありますので、それはタイミングを見計らって。



■■ここまで書いておきながらこれから外出なので、続きは後で書く■■

LT祭りを開催しました:後編

前回の続き。

そう言えば募集について書き忘れていた。


■募集サイトのこと


打ち合わせの中で「募集サイトについても、それぞれのコミュニティの特色を出そう」と言う流れになり、
・GLT:普段利用しているWiki
・DevLOVE:普段利用しているこくちーず
をそれぞれ使用して募集をおこなう事に。
GLT Wiki上での申し込み者はそのまま当日の本番LT登壇者として登録され、上手い具合にGLT vol.30の枠組みが実現出来たわけ。


■学生さん誘致について


打ち合わせの際に、相変わらず私は「学生さんを呼びたい。来てもらいたい」と話をしていたわけだが、幸運にも@さんと@さんの計らいにより、「学生ボランティアスタッフ」と言う形で学生さんに参加して頂く段取りを作って頂けた。
ちなみに、その際に話を持って行って頂いた先が @さん。少しだけyouRoomで打ち合わせに参加してもらい、数名のボランティアスタッフを連れて来てもらえる事に!もう喜びを隠せなかった。

ちなみに彼とはLT祭りの当日にもお話をさせて頂いたが、とても熱い想いを共有出来る方だった。


■事前の告知について


周囲への告知については、結構難航していた。なぜかと言うと、あまり告知手段を持っていなかったから。出来るとしたらTwitterでの発信と、DevLOVEerな皆様にお願いしての拡散RT等。
そんな中でも、kwappaさんや@さんが、自身が手がけるIT系のコラムにてこのイベントを紹介してくださったりしてとても嬉しかった。
kwappaさんのコラム
regtanさんのコラム


■そして当日へ


そんなこんなで本番当日を迎える事になった。
実は前日の夜から朝の6時まで「スタッフに配るレジュメ」を作っていたので、実質睡眠時間は2時間と言う「そんな睡眠時間で大丈夫か?」的な状況になっていたが、不思議と寝覚めは良く、かつ起きてからはまったく眠くならなかった。


会場は前述した通り「オラクル青山センター
この会場、しかも中央の4部屋ブチ抜き+隣の部屋をを使ってのイベントは、忘れもしない「DevLOVE2009 Fusion」を開催した時と同じ間取り。自然と士気も高まった。


■事前打ち合わせ〜開場


会場に皆が集まってからは、yoozoosatoさんとkwappaさんの仕切りのもと、あれよあれよと言う間に会場の準備がなされ、受付が出来上がり、機材のセッティングが完了していった。
彼らのリーダーシップと言うか、業務遂行能力はとても素晴らしく、その場にいた全員が共通の目的に向かって動けていたと思う。

その後開場してからと言うもの、何をやっていたかはほとんど記憶に無い。受付へのスタッフ誘導とかビデオカメラのセッティングをしていたかな。気が付いたらもうオープニングの時間。


■オープニング


今回のイベントは「LT祭り」と言う事もあり、オープニングから何からすべてLTで行こうと話していた。そのため、
・会場提供して頂いた日本オラクル担当者の@さんによる会場説明
・各コミュニティ主催者による挨拶×3
まですべてLT仕立て。

ちなみに私のオープニングLTは前回も書いたけど↓


だいたい3分の2くらいしゃべった所でドラが鳴ってしまったので、続きは野良LTに持ち越す事に。

yoozoosatoさん、kwappaさんのLTは、さすがと言うか5分キッチリに仕上げて来て、皆を湧かせていた。

そして、このオープニングの場で「2大ドラ娘(ナガタユウコさん、kuni02さん)の競演」も実現される事に。
お二人には、イベント終了の時間までずっとドラドラお世話になりました。


■第一部:ワークショップ
まずは各コミュニティプロデュースのワークショップから。
我らがDevLOVEからは前回のエントリにも書いた通り、@さんに登壇頂いた。


突然だが、@take3000のプレゼンテーション(特にLT)能力は素晴らしい。
まずはその資料。圧倒的なボリュームであるにも関わらず、見る人間を飽きさせないキメ細やかに選定されたプレゼンスライドの画像。そしてオブジェクトの配置。
そして喋り。上記のボリュームあるスライドをテンポ良く読み進める喋りと熱い語り口調。正直、声も好きだ。
随所に散りばめられた笑い、そして聴講者を楽しませるテーマ選定。時にはハズすが、それすらも自分の味にしてしまっている。
そして何よりも妥協の無い事前準備。
「なんかー、仕事中でもメールが飛んできて『プレゼンのレビューしてほしい』って言われるんですよー(DevLOVEドラ娘・談)」
と言わせる程

そんな彼が「初心者でも短時間でプレゼン資料作れちゃって発表まで出来ちゃうんだぜ」ワークショップをやるのだから、面白くないはずが無い。

ワークの内容は、あらかじめ色々な写真/イラストが印刷された何種類もの紙を組み合わせ、「自分の好きなもの」を説明すると言うもの。

終わってみれば、すべてのワークショップ参加者が「自分のコトバで、自分でデザインしたシナリオで自分の好きなものを紹介する」LTを作り上げ(しかも皆完成度が高い)、発表まで済ませてしまったのだ(ワークショップの時間を少しはみ出したけども)。


ちなみに、今回の発表に説明を加えてまとめられたエントリはこちら


同時並行で「GLT枠」、「とべとべ枠」のワークショップも実施されていたのだけども、ほとんど見られなかったのが残念・・・


■余談:ワークショップの教訓


今回のワークショップ、試みとして「本来であれば間仕切りで区切られた4部屋の仕切りをブチ抜いて巨大部屋にし、その4区画を使ってワークショップを実施」をやってみたのだが、やはりと言うか隣のセッションの声や拍手が大きかったりする事もあり、作業中の参加者は一部集中できなかったんじゃないかと思った。


■第二部:本番LT


ワークショップの後は「本番LT」と言う事で、
「GLTが誇る『銀河一の司会者』@さん」
の司会と共に、「GenesisLightningTalks vol.30」が実施された。
これはまさに「LTのお手本」とも言うべきセッションで、参加者もとても楽しめたと思う。
そして何よりもgeorzさんの司会が素晴らしい。場の繋ぎ方と言い、一糸乱れぬあのテンポと言い。
今度、DevLOVEが誇る名司会者とのコラボ司会を実現してもらいたいなぁ。


■第三部:ワールドカフェ


引き続いては、我らがDevLOVEが誇るダイアログ・ファシリテーター @ことgaoryuが贈る
ワールド・カフェ!

今回は「LT」をテーマに、参加者全員に対話の時間を持ってもらう事が出来た。
このgaoryuさんのファシリテーション力はハンパ無く、総勢50名もの人間が対話する「場」を、一人で1時間半も仕切り続けていた。
3ラウンド回す事が出来たと言う事もあり、皆さん感想を言い合うタイミングではなかなか楽しい内容を共有してくれました。
そういえば、久しぶりにマイク持ちやったなぁ。


■第四部:懇親渾身会


最後を締めくくる渾身会。いわゆる懇親会なんだけど、今回は一味違う。
それは「野良LT」がぶっ通しでおこなわれる、と言う事。そう、まさに「酒の肴にLTを楽しもう」なのだ。

ちなみに、この野良LTは事前のワールドカフェが始まる前にその場で希望者を募ったのだが、
50名強の参加者に対し、なんと25名以上の参加希望者が。

で、良く良く考えてみると
 25 × ( 5 + 1 ) = 150
と言う、既にこの時点で2時間オーバーな状況を想定する必要が出てしまった。下手したらLTだけで3時間コース。

せっかく発表を表明してもらったからには全員にLTしてもらいたい。と思い悩むスタッフ。
そんな中で捻り出されたのが、
「懇親会会場の前後で2手に分かれ、それぞれが同時並行的にLTを進める。だってドラも2個あるし」と言う、
何とも大胆な発想だった。しかし、このアイデアは当たりだった。

そして何よりも、この野良LTで「人生初のLTデビュー」を飾ってくださった方々がいた事。
イベント当初のコンセプトであった「LT初心者がLTやっちゃうよ!!」が実現されたと言う事で、本当に嬉しかった。

ちなみに、野良LTで私が発表したのはこちら↓


オープニングLTでドラを鳴らされてしまったので、そのリベンジとして「最近DevLOVEがプライベートを蹂躙している件」を中心に喋った。

懇親会の途中に彗星の如く現れた@さんも、最近のDevLOVEが凄すぎる件について語っていた。


野良LTが終わった後は、収束モードへと向か・・・うと思っていたら、ところがドッコイ。
「主催者とゆかいな仲間たち」が織り成すLT大会が即興で開催されてしまい、まったくと言って良いほど場が収束する事は無かった。

結局、懇親会は3時間以上平気で続いたのかな・・・。ずっと立ちっ放しだった人もいると思うので、お疲れ様でした。


■まとめ


そして、主催者からの締めの挨拶。
私としては、もうずっと進行を皆さんにお任せしてばかりの身だったので、皆の中に混じって話を聞いていたのだけども
最後に前の方に呼んでくれて、共催者と言う事で肩を組んで祝ってくれた。うれしくて泣きそうになったけど、笑った。
↓これ


■最後に


当初願って止まなかった「学生さんとの交流」は、もちろん実現した。
打ち合わせの段階から関わって頂いた @さん。色々と話が出来ましたね。
そして私が4月のGLTに参加した際にとても熱い想いを語ってくれていた @さん。ずっと覚えてますし、tweetも見てました。
自己紹介は出来なかったけども、開始時間まで2階の受付をずっと担当してくれていた学生さん。
そして懇親会の場で酒を切らさないように遠くまで買出しに行ってくれた皆さん。
本当にありがとうございました。
私はもっと皆さんと関わっていけるような場を作って行きたいと思います。「DevLOVE」ならそれがきっと叶うと思う。
またどこかの勉強会で会いましょう。


帰り道、誰かにも話していたけども本当に夢のような一日だった。
このイベントが計画された当初は「本当に人が集まってくれるんだろうか?皆に満足して帰ってもらえるのだろうか?」と言った点ばかりを不安視し、ほとんど準備作業を楽しむ事が出来ていなかったかもしれない。


でも、終わって見た時に改めて思い出されたコトバがある。

「自分たちがやりたい事を、やりたいようにやるんだよ。『参加してもらう』んじゃない。『巻き込む』んだ」

そうだ、それがこれまで私が見てきた、そして実践してきたDevLOVE魂だ。

これからも、自重しない人達と一緒に自重せずにセカイを変えて行こう。我々にはそれができるんだ。


今回のイベントに関わってくれたすべての方たちに感謝の意を込めると共に、
ふたたび皆さんと「セカイを変える」現場で再会出来る事を願って。

LT祭りを開催しました:前編

去る11/6(土)、とあるイベントを開催しました。
タイトルは
「GLT×とべとべ×DevLOVE LT祭り 〜5分でセカイを凌駕せよ!!〜」


普段はDevLOVEでイベントのお手伝いしたり参加したりしていたのですが、今回はとある事をきっかけに、GLTとべとべ(東京BasicTechnology勉強会)との3コミュニティ共同主催と言う非常に夢のようなコラボレーション企画が実現されました。
場所はオラクル青山センター


内容は、上記告知ページにもある通りに「LT大会」。「LTの作り方に始まり、LTを語り合い、あなた自身がLTの登壇者となる」を体言すべく、各コンテンツもまさにLT一色。
大変満足する内容となりました。
以下つらつらと思った事を書いていこうと思います。ちょっと他の人とは視点が違う話になるかもしれません。


■はじまりはGLT


きっかけの前のきっかけ。
ちょっと遡る事今年の4月。はじめてGLTのイベント(GLT vol.25)に参加した。
(参加のきっかけは、「『@さんがLTやるから行く』と言う話を@さんがしていたので、@beakmarkさんと話がしたかった私は顔を出してみようと思った」と言う微妙に不純な理由。(でも、当日二人とも来られなかった・・・))


GLTに参加してみて、そこで受けた印象は、「なんなんだこの場に満ち溢れるエネルギーは?」と言う一点。
全編LTによるイベントと言う事ももちろんあるのだが、一般の社会人の方から学生さんまで含め、そこに参加している人全員でその場を盛り上げるためにエネルギーを注ぎ込んでいる雰囲気がとても凄く、終始圧倒されっ放しだった。


中でも特に大きかったのは、「学生さんが社会人主催のイベントに足を運んでいる」と言う点。
終了後の懇親会でも、何人もの学生さんと話をした。たくさん元気をもらった。
私がDevLOVEに参加するようになってから1年以上経ったが、ずっと頭の中で考え続けていた事のひとつに「いかにイベント(勉強会)を通じ、学生と社会人の交流を作っていくか」と言う事があった。
DevLOVEの中で立ち回る事で、業界内で色々な繋がりを作っていく経験が増えた事は確かだった。けれどそれでも「学生」に対してはリーチできる機会が無かった。


私は学生の頃からすでに情報系の専攻だったが、その時に知っていた社外活動なんて言ったら学会ぐらい。
自分が卒業後に足を踏み込むであろう世界なんて、これっぽっちも見えちゃいなかった。
もし、自分が学生だったあの頃にこう言った勉強会を経験していたら、もっとセカイは変わっていたかもしれない。


「良い血液の循環は健康な身体を育む」と言う表現があるが、「コミュニティ」における「人」についても同様だと思う。
「良い『人』の循環は健康な『コミュニティ』を育む」


では「新しい血」すなわち「新しい人」はどこから来るのか?
現場の同僚、他社の友人、たまたま別のイベントで出会ったまったく新しい人。だが、これではレイヤーが固定化されてしまう。
新たな視点、と言うか新たな未来を目指すためには異なるレイヤーからも人を招き入れる必要がある。
「職種を超えて交わろう」と言ったコンセプトは既にDevLOVE内で昇華されつつあり、既に「マーケティング」や「デザイン」と言った切り口を持ったイベント自体も開催されている。だが、「学生」と言う「職種」とは全く異なる切り口での層はこれまでカバーできていなかったと思う。


そんな事がずっとアタマのどこかに存在していた。


■そしてコミュニティ間コラボレーションがはじまる


きっかけは、9月某日に「DevLOVEでLT初心者向けに何かやりたいよね」って話が出ていた事。
それを受けて、「LTと言えばGLTだよなぁ」とモヤモヤ考えてTwitter上に「GLTとのコラボ」的な話を出したら、
それを最終的にGLT主催者の@さんに「やりましょう」と拾ってもらった。流れについては↓のスライド(33枚目から)参照。
(これはイベント当日のオープニングLTで話した内容)

※余談
ちなみに後日談として、彼のBlogにはこの時の事を「おれ、「やりましょう」って言いたかったから言ってみただけなんだぜ。実はw」って書いてあった。て事は、今回のイベントはSoftbankの孫さんにも感謝しなけりゃいけないなと思ったですよ。


話は戻って、「やりましょう」を見た直後。この瞬間、私の中で心わき踊るものがあった。「学生さんを巻き込む機会が出来る!」
「LTと言えばGLT」と言う点はもちろん大前提として、それ以上に「このイベントを通じ、DevLOVEとして学生さんと交流できる機会が少しでも持てるのでは」と言う期待がどんどんと膨れ上がっていったのです。


そして、初回の打ち合わせを「エンジニアの聖地 鳥一代」で実施。
その際、とべとべの主催者でもある@さんにも参加して(元々はDevLOVEサイドとして)頂く事となり、晴れて今回の「GLT×とべとべ×DevLOVE」が実現する運びとなりました。GLTが誇る銀河一の名司会者@さんと直接お話したのも、この場が最初。今思えば、この時点で既に最高のシナリオだったんだ。
(この打ち合わせの席で、@さんに「学生さんとの交流」について熱く語っていたような気がする。たぶん)


当初、私の中で出来上がっていたコラボイベントのイメージは、
「GLTによるLTプロデュースと、DevLOVEによる対話プロデュースが中心の平日夜イベント(2時間程度)」
だったんだけど、打ち合わせを進めていくにつれて、何やら「せっかくだから土曜日まるごと使ってやりたいよね。LTに関するワークショップもやりたい」とか話が発展してしまい、
kwappaさんが「オラクルさん聞いてみるよ!」って言って本当にオラクルさんを土曜日一日抑えてしまった。


今正直に話すと、この時点で私はとてもビビッてしまっていた。「かなり自分の手に余る内容だ」と。
まずは、土曜日開催。それまで自分が持っていた勉強会参加のポリシー「週末の勉強会はXP祭り以外には参加しない」(@さんをリスペクトして真似た)を崩す事になってしまう予定だったと言う事。
そして、午後からの終日開催。DevLOVE2009では同様の時間帯でイベントを実施していたものの、関わっている人数が違う。


鳥一代の帰り道、@さんに「大丈夫?いけるー?」って聞かれて「大丈夫っすよー」と答えてしまったものの、その時は「あー、どうしよう!」と言う気持ちでいっぱい。


でも、それはただの杞憂に過ぎなかった。


■続・打ち合わせ〜救世主@take3000〜続・続・打ち合わせ


直接打ち合わせの後は、皆が一同に会するタイミングも取りづらくなる事からyouRoomを利用してWeb上で打ち合わせを進めた。
大枠(LTやろうぜ、LTのワークショップやろうぜ、ワールドカフェやろうぜ)は決まっていたが、肝心なコンテンツは何一つ決まっていない状況がしばらく続き、内心「どうしようか」と悩んでいた。
「各コミュニティが1枠ずつワークショップをプロデュースしましょう」と言う話にも発展し、相当アタマの中が煮詰まっていた。
(ここら辺り、@ことgaoryuさんには相当助けられたなぁ)


そして、ある日突然降り立った一人の勇者。
それが@だった。DevLOVEワークショップ担当として名乗りを上げてくれたのだ。
※結果としてこのワークショップは非常に満足と感動を生む内容となったので、それは後ほど改めて書く予定。
色々と忙しい中、準備とスケジュール調整をおこなってもらえた事は感謝してもし尽くせないほど。


その後、全体の進行も何とかイメージできるようになり、再度主催者同士で直接会って事実上最後の打ち合わせを行った。
この際に打ち合わせ場所として「ゲートシティ大崎のラウンジスペース」を利用したのだけど、とてもオススメ。今度何かの打ち合わせがあった場合にも使ってみよっと。


当日の懇親会セッティング(飲み物+食料)については、kwappaさんが全て取り持ってくれる事となり、これまた感謝する事となった。
打ち合わせの後は、近くの飲み屋で旗揚げ(?)に唐揚げを食べて盛り上がったり。


ここまでが、だいたい当日までの道のり。


書ききれないので、これを前編としたうえで後編へ続く。
以下ダイジェスト
・予想以上に人がいっぱい
・予想以上にワークショップ/LT/ワールドカフェ盛況
・ドラ娘コラボ
・予想を300%上回る勢いで野良LTが盛況(必殺の2枠同時進行)
・何よりも、学生さんと交流できた


明日には書く。

誕生日

quindim2008-10-27

昨日は私の誕生日でした。

そんなわけで、先週末に奥さんから誕生日プレゼントをもらいました!

見ての通り、枕です。
だがしかし、そんじょそこらの枕ではなく、かの高名なテンピュール様の枕なのです!

結構前から私が「枕替えると頭痛取れるかなぁ」なんて言いながらデパートの枕売り場をウロウロしていたのを見逃さなかった模様。

ありがとう御座います。
大事に使います。

愛してます奥さん。