【子育て】父親による沐浴のススメ
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■今日のまとめ
- 赤ちゃんの沐浴は父親がやった方が良い
- 体格的な違いによる優位性
- 「子育て」に父親の居場所を作る事ができる
- 子供の成長を定点観測できる
- 朝方沐浴のススメ
今回は、「お父さんが赤ちゃんの沐浴を率先してやる」事についてのメリットを語りたいと思う。
僕は今まさに二人目の育児に参加している真っ最中なのだけど、新生児期・乳児期の子育てにおいて特に「沐浴」についてはお父さんにこそやってもらうべきなのではないか、と思っている。
その理由と得られる効果について、いくつか項目を上げて整理してみたい。また最後に、無理なく沐浴を続けられる習慣について説明してみる。
■理由その1:体格的な違いによる優位性
赤ちゃんの沐浴をする場合、おそらく以下のような状況になる事がほとんどだと思う。
- 赤ちゃんの頭を一方の手のひらで支える
- もう一方の手でガーゼ等を利用し、身体を洗う
- 洗い終わったら、バスタオルへと移動
例えば我が家の例を出すと、妻よりも僕の方が体格が良く、手も大きいし力も強い。
特にこの「手のひらの大きさ」と「力の強さ」が、沐浴時には心強いものとなる。
首がすわっていない赤ちゃんの頭を片手で支えるのは、けっこう大変。生後1ヶ月目くらいまでなら、お母さんでも容易に両耳を覆うくらいまで指を回せると思うけど、それが2ヶ月目、3ヶ月目と順調に育っていくと、あっという間に指を頭の両端に回せなくなってくる。
そこで手のひらのおおきいお父さんであれば、より安定して支える事が出来るので、不意に子供が大きく動いたとしても手を滑らせてしまう心配は少なくなる。
また、身体を洗い終わった時に赤ちゃんをバスタオルまで運ぶのだが、お湯に濡れたままの身体を手だけで支えて運ぶのは、そこそこ力がいる作業なのだ。
だいたい沐浴をするときは親は服を着ていると思うので、身体を密着させて抱く事が出来ない。そのため、片手で頭を支え、もう一方の手で尻を支えて運ぶ事になる。腕に乗せて支える事も出来れば避けたい状況だ。
想像してみたい。スーパーで売っている5kgのお米を、手のひらの上に乗せて運んでいる状況を。例えば自分の妻がスーパーでそんな状態になっていたとしたら、おそらく九割九分の旦那さんは奥さんに代わって米を持ってあげたくなる衝動に駆られる事だろう。
つまり、そういう事だと思う。
■理由その2:子育てにおいて「父親の居場所」を作る事ができる
せっかくだから父親としても子育てを楽しみたいのだけど、例えばオムツ替えだったり寝かしつけだったりは、どちらかと言うと「父親がやっても母親がやってもそんなに変わらない」類のものであり、お父さんとしてはあまり自信を持って「オレの役割だ」と言えるものでも無い。けっこうションボリする。
しかしながら前述の通り、沐浴に関して言うと「お父さんがやった方が安心・安定」なので、父親が活躍出来る。その役割がある事で「子育てにおける父親の居場所」を作る事が出来るのだ。胸を張って「オレに任せなさい」と言える事で、どんどん自信がついてくるようになる。
結果として、より「夫婦でする子育て」に近づく事が可能となる。
■理由その3:子供の成長を定点観測する事が出来る
子供は、あっという間に大きくなる。気付いてみたら、どこがどうなったのかは分からないけど、とにかく肉付きが良くなっていたり、全体的に大きくなっている。
実は、沐浴はそんな子供の肉体的な成長を、同じ場所、同じ視点で日々細かく感じる事の出来る行為なのだ。
具体的には、以下のような変化を感じる事が出来るだろう。
- 頭を支える時に、指が耳に届かなくなって来た。その内に、指で支える事が出来なくなってきた。
- 日に日にベビーバスが小さくなっていく、いや、むしろ赤ちゃんが大きくなっているのだ。
- 首や関節に溜まったホコリが、日に日に肉に隠れて取りづらくなっていく。
- 最初はプカプカ浮いていただけなのに、日に日にベビーバスの中に沈んでいくようになる。重い。
定点観測だからこそ、変化に対して非常に敏感になれる。本来であれば見過ごしているような変化も、意識させてくれる。
そして、これらの変化を感じる事が出来るのは、沐浴をやっている人の特権なのだ。
お母さんは、四六時中赤ちゃんと接する状況にあるため、日々の子育ての中で赤ちゃんの変化に色々と気付く状況がある。
しかしながらお父さんは、気を抜いていると週末の休みの日にしか赤ちゃんとまとまって過ごす時間が取れない事も多い。
沐浴は、そんなお父さんに子育ての醍醐味である「日々の成長」を感じさせてくれる手段である。
■最後に:朝型沐浴のススメ
とは言いつつも、「父親が毎日沐浴をする」というのは、けっこう色々と工夫をしないと難しい状況がある。
例えば「風呂ってだいたい夜に入るものだよね」という思考を持っていると、何となく沐浴も夜が当たり前になってしまったりする。
しかしながら、仕事人のお父さん、特にIT系の企業に勤めていたりすると、帰れる時間は日によってバラバラ。遅い時には、家に着く時間が日をまたいでしまう事もあったりして、そんな日は、だいたいお母さんが沐浴をやってしまい、先に寝てしまっている。お父さんは申し訳無さそうに帰宅する事になる。
他にも、例えば家に帰って「さぁ沐浴だ」と思っても、玄関上がるとちょうど授乳タイミングで、その後しばらく吐かないように時間を開けていたら、いつしか寝る時間になってしまって、沐浴が出来ない、という状況になったりもする。
こんな状況が続くと、きっとお母さんはイライラしてしまうだろう。
そんな状況から抜け出すために我が家で実践しているのが、「朝型沐浴」である。単に、朝に沐浴をする、というだけなのだが、これが非常に良い上記の解決策になっている。
ポイントとしては、以下のようなものである。
- 出勤時間の2,3時間前~出勤時間直前までの時間帯の中で沐浴を実施する
- 沐浴をおこなうタイミングは、赤ちゃんが目を覚まして泣き出した(お腹が空いた)時に合わせる
- 目を覚まさないようであれば、頃合いを見て起こして沐浴
- 沐浴が終わったら授乳タイム
このような仕組みを作る事で、「毎日ある程度規則的に沐浴できる」「お父さんが沐浴させられる」「二人が起きている状態で授乳させられる」というメリットを漏れ無く享受する事が出来るのだ。
もし「毎日の仕事帰りが不定期になってしまって、良い感じに沐浴させる事が出来ない」という状況があるならば、是非とも試してもらいたい習慣の一つである。もしくは、毎日キッカリ定時に帰って沐浴させるか、だ。
少なくとも、僕の家ではこの朝型沐浴のおかげで「無理なく」「毎日」「楽しく」「夫婦で」息子さんとの沐浴タイムを楽しむ事が出来ている。
今日言いたかったのは、「お父さんが沐浴をやった方が良い」という事。
これは、僕の息子さんにも将来伝えようと思う。