「しろくまちゃんのほっとけーき」のススメ
このエントリは、「子育て 読み聞かせ Advent Calendar 2013」 16日目のものです。
我が家について
我が家には4歳になる娘(以後、「娘さん」)がいます。
気付いてみればもう4歳。まだまだ娘さんに「読み聞かせ」をする機会は多いのですが、最近は自分で借りてきた本を自分で黙々と読んでいる事も多く、そんな姿を見ると、時の流れを感じる今日このごろです。
今回は、その娘さんへの読み聞かせで特に印象に残っている一冊を紹介します。
まずは結論から
- 「しろくまちゃんのほっとけーき」は0歳から楽しめる絵本
- 簡単に暗唱できるようになるので、朗読のきっかけ作りにピッタリ
- 実際にホットケーキを作って食べる時の楽しさが倍増!
以上のポイントを、順を追って紹介していきます。
長年愛される「こぐまちゃんえほんシリーズ」の鉄板作
僕が紹介するのは、こぐま社から出版されている「しろくまちゃんのほっとけーき」です。
この絵柄、どこか見た覚えのある方も多いのではないでしょうか?
数ある「こぐまちゃんえほんシリーズ」の内の一冊なのですが、シリーズ自体は1970年から発売されており、40年以上も愛され続けている超老舗作品です。
今回採り上げている「しろくまちゃんのほっとけーき」も1972年の発売との事で、非常に歴史があります。実は、僕自身も小さい頃にお世話になった本の一つだったりします。
0歳からOK。読みやすく子供も喜ぶ本
この本は、内容が非常にシンプルでありながら、
「おかあさんと一緒にホットケーキを作り、友達と一緒に食べて最後に後片付けをする」
という一連のストーリーが20ページに凝縮されています。
文字も少なく2分とかからず読めてしまいますし、それでありながら子供の満足度も高い一品。そして後述しますが、子供が成長した後もまた違った楽しみ方の出来る本です。
娘さんが0歳の時にこの本を入手した(出産祝いで妻の友人からプレゼントしてもらった)のですが、このシリーズは画像を見て分かるように原色が多用されているカラフルな絵本なので、0歳の子供でも見やすい構成になっています。
特にお話の中間地点にあたる見開きページが特徴的で、見開き両面いっぱいを使って
「オレンジ色の背景の上で、ホットケーキが焼ける工程を順に追う」
シーンが描かれています。
このシーンを見る度に想い出すのが、当時0歳の娘さん(まだ寝返りも打たない頃)に読み聞かせていた頃の記憶。
普通にお話を読み進めていくぶんには各ページ内のイラストをジッと見つめる程度の娘さんなのですが、このオレンジ色の見開きページに差し掛かると、「カッと目を見開いてページ全体をキョロキョロと見回しながら鼻息を荒らげて興奮する」行動を取っていました。それ程までに、「目で見て楽しませる事が出来る」ページであった事を覚えています。
覚えやすく、朗読のきっかけ作りにピッタリ
「読みやすい」という事は、同時に「覚えやすい」という事。
娘さんが一番最初に朗読をしたのはこの本ではなかろうか、という逸話もあります。
まだ「ひらがな」すらも読めない頃の娘さんが、ある時一人でこの本のページをめくりながら、それぞれのページに書かれている文章を声に出して読み始め、最後まで読み切ってしまいました。その事に非常に驚いた事を記憶しています。
僕自身もいまだに全文を暗唱できる程度の文章量である事、また、ストーリーがしっかりしている事も相まって、「自分で読んでみたい!」という気にさせたのかもしれません。
「おはなしを読む」だけでなく「作って食べる」体験も味わえる
この本の中心となるストーリーが「お母さんと一緒にホットケーキを作って、友達と一緒に食べる」なので、実際にしろくまちゃんの行動を子供に追体験してもらう事が可能です。
- 材料を準備する
- 卵と粉と牛乳を混ぜ合わせる
- 焼く
- 一緒に食べる
- 後片付け+皿洗いをする
といった一連の流れを絵本と照らし合わせながら進める事によって、単なる読み聞かせ以上の体験を子どもと一緒に味わう(文字通り)事が出来ます。
年齢に合わせて出来る作業も変わっていき、最初は「作るのを見るだけ、食べるだけ」だったのが、しばらくすると「粉を混ぜる」「焼く」「後片付けをする」といった部分も子供に体験してもらえるようになります。
しろくまちゃんが絵本の中でやっている事と同じ事を「自分でできるようになっていく」のは、子供自身にも非常に嬉しい変化だと感じてもらえるのではないでしょうか。
まとめ
- 「しろくまちゃんのほっとけーき」は0歳から楽しめる絵本
- 簡単に暗唱できるようになるので、朗読のきっかけ作りにピッタリ
- 実際にホットケーキを作って食べる時の楽しさが倍増!
以上3点です。
読んでくださった皆さま、どうもありがとうございました。
余談
今日(12/16)は、僕たち夫婦の挙式・披露宴記念日になります。
年に一度の記念日、何か家族のために特別な事をしておきたかったので、家族にまつわる記事をこのアドベントカレンダーを通じて残す事にしました。
今日は、夜になったら家族3人で当時の挙式披露宴のビデオを見ようと思います。
結婚してからかれこれ6年、毎年恒例のビデオ鑑賞ですが、こっ恥ずかしいながらも、とても新鮮な気持ちになれる瞬間がやって来るので、非常にオススメです。
このオススメ習慣によって得られた体験をひとつ。
つい先日に娘さんが、僕たちの結婚式の絵を、当時の服装ほぼそのままに描いてくれたんです(まだ自分が産まれてすらいない頃の話なのに)。昨年の同日にビデオの中で見た【記憶の中にある両親の映像】だけを頼りに描いてくれたのです。驚くと共に、心の底から感動しました。
子供が大きくなっても、毎年同じ映像を見ながら「家族の素晴らしさ」を皆で実感する、そんな家庭にしていきたいと願う記念日でした。
皆さまに素敵なクリスマスが訪れますように。