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【レビュー】これから父親になる予定の男性に読んで欲しい漫画「コウノドリ」

子育て

最近、とある話の流れから自分のきょうだいへBlogのURLを教えたのですが、感想よりも先に「最近の更新が無い!」とツッコまれた僕です。
ごめんなさい。

そんな筆不精な日が続いていますが、今回ある漫画のレビューを書きたくなったので、久しぶりに更新します。

■今日のまとめ

  • 鈴ノ木ユウ」さんの「コウノドリ」という作品を紹介
  • 産科医の主人公が、さまざまな出産と向き合うお話である
  • 「出産は奇跡である」という事を実感させてくれる
  • 妊娠・出産に関する色々な知識(心構えやリスク)を教えてくれる
  • 「好ましくない男性像」がちょくちょく心に刺さる
  • Webで一部試し読みが出来ます

■「鈴ノ木ユウ」さんの「コウノドリ」という作品を紹介

コウノドリ(1) (モーニング KC)

コウノドリ(1) (モーニング KC)

(1年以上前から連載している作品で、既に単行本は6巻まで出ています)

先日、妻が友人から借りてきた本の中にたまたまあって、それを手にとってみたのが出会いでした。
最初は興味本位でパラパラと流し読みしていたのですが、気付いたら最新刊まで一気読みしてしまっていました。

今回のタイトルにも書きましたが、「これから父親になる予定の(奥さんが出産を予定している)男性」にぜひとも読んでもらいたい内容です。
もちろん、既に子供を持っている方も、まだまだ予定の無い方にもオススメしたい作品です。
近々、僕も単行本を買って手元に持っておこうと思います。

■産科医の主人公が、さまざまな出産と向き合うお話である

作品の舞台は、とある医療施設。
そこに勤務する男性産科医「鴻鳥サクラ(こうのとり さくら)」が、様々な患者さんの妊娠・出産に向き合っていくお話です。

しばらく読み進めて感じたのは、【「ブラックジャックによろしく」の産婦人科バージョン】という感じ。
とはいえ、「ブラックジャックによろしく」のような「医局の闇」を描くような部分はあまり無く、純粋に「医師と患者」に焦点が当てられています。
数話で一つのエピソード(特定の患者さん)が完結し、それら複数のエピソードを通して、主人公にまつわる大きな物語が進んでいく感じです。

■「出産は奇跡である」という事を実感させてくれる

先ほど「ブラックジャックによろしく に似ている」と書いたように、それぞれのエピソードには様々な状況の患者さんが登場してきます。

  • 切迫流産で早期出産を迫られた夫婦の決断
  • 妊娠中に「子供の生存率が0%」である事を通達された夫婦
  • 中絶の決断を迫られる高校生カップル(とその両親)
  • 卵子提供により妊娠した高齢出産の夫婦

後述のものも含めまだまだありますが、抜粋するとこんなエピソードが載っています。
それぞれは一応完結するものの、読んでいてかなり考えさせられる部分が多く、それと共に「子供が産まれる」事が「奇跡的なものである」という事を感じさせてくれます。
読んでいる最中に、泣いてしまいそうになるお話も多数ありました。

僕自身、今でこそ2人の子供の父親となっていますが、妻の妊娠時には本当に色々な苦難がありました。
当時は「なんで僕達にこんな事が起こるんだろう」と思った事もありましたが、今思えばあれもひとつの奇跡だったんだなぁ。としみじみ感じます。

■妊娠・出産に関する色々な知識(心構えやリスク)を教えてくれる

「出産が奇跡」であるという事を感じさせてくれる一方で、妊娠・出産において身につけておくべき知識も非常に多く盛り込まれています。
例えば「妊娠中の喫煙は控えましょう」であったり、「妊娠後期の海外旅行は避けましょう」といった事や、「風疹のワクチン接種をしよう」というような内容。

この作品では、そういった「事前に抑えられるリスクを抑えなかった場合、どのような事が起こるか」を、エピソードを通じて読み手に教えてくれます。
特に「風疹ワクチン」のエピソードについてはかなり心がキュッとなるお話で、これまで僕が目にしたどんな「風疹ワクチンの重要性を訴えるチラシ」よりも、その必要性を心に届けてくれる内容でした。

こういった内容は、女性であれば「自分自身の身体に関わる事」であるため、妊婦検診や書籍等で知識を得る事も多いとは思います。
しかしながら男性の場合は、ある程度意識が向いている人でなければ、こういった知識を得ないまま出産の時期を迎える人も多いでしょう。
そういう意味で、この作品は良い指南書になっていると思います。

■「好ましくない男性像」がちょくちょく心に刺さる

この作品では「妊娠・出産にまつわる医療現場」のお話が中心ですが、「妊婦を妻に持つ男性の好ましくない行動」について描かれている場面もちょくちょくあります。
例えば「妻の妊娠に非協力的(というか、男には何も出来ないから自分は仕事を頑張るので全部妻にお任せ、という考え)な男性」であったり、「妻に禁煙しろと言いながらも自分はタバコを止めない男性」であったり。作品の端々にそんな描写が登場します。
これらの描写はあまりエピソードの中心になっているわけではないのですが、作中で「好ましくない行動(読んでて「あ、これは良くないな…と思わせる」)」として見せてくれる事で、何らかのメッセージが伝わって来ます。

と言うか、前者の「妻に非協力」な部分に関しては、かつての僕にもあったので、読んでいて少し心が痛みました。

■Webで一部試し読みが出来ます

そんなわけで、「コウノドリ」は非常にオススメな作品です。
幸い、この作品はWebで一部が無料で公開されているので、興味を持たれた方はぜひチラ見してみてください。

http://morning.moae.jp/lineup/147


それでは。