【子育て】子育ては仕事と同様に「慣れ」だと思う

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■今日のまとめ

  • 子育ては繰り返す事で「慣れ」てくるものである
  • 例えば職場における仕事も同様である
  • 「母親だから子育てが上手」という誤解
  • 父親もどんどんと経験を増やして「慣れ」ると良い

■子育ては繰り返す事で「慣れ」てくるものである

ここ最近、自分の中で意識して習慣づけている事がある。
それは「オフタイムに1人で外出する必要が出た際に、出来るかぎり子供2人を連れて出掛ける」という事である。
例えば買い出しに行く時や、資源ごみを出しに行く時、等々。
もちろん子供を遊び場に連れて行く時も、出来るだけ2人まとめて連れて行くようにしている。

それはもちろん「妻に1人で自由な時間を出来るだけ持ってもらいたい」という気持ちもあるけど、どちらかと言うと「その環境に自分を慣れさせる事で、より子育てを楽に進める」ためである。

最初の頃は、色々な事が初めての体験だったので大変だった。

  • 息子さんを抱えつつ、娘さんと手を繋いで歩く事
  • 車から降りる際に、息子さんを抱きかかえたまま娘さんのシートベルトを外す事
  • 駐車する際に、左右の隙間(娘さんが降りる側と息子さんが降りる側)に余裕を持たせる事
  • 運転中に娘さんの様子を鏡で見つつ、停車時には息子さんの様子を気にかける事

数え上げればキリがないのでこれくらいに。(思い出し始めたらまだまだ出て来る)
最初は大変に感じたこんな事も、何度も繰り返す内にだいたい慣れてきたので、最近は子供を2人連れて外出するのも楽になって来た。

そう、最初は大変に感じた事も、繰り返す事で慣れてくるのである。

■例えば職場における仕事も同様である

「最初の頃はほとんど分からない状況から始まり、何度も繰り返す事によって慣れていき、次第に当たり前のようにこなせるようになっていく。そして次第に、出来る事の幅が広がっていく」
という文脈で語るのであれば、それは職場における仕事も同様である。

例えば僕はコンピュータ・システムに携わる仕事をしているけれど、この業界も幅が広く、知らない事だらけである。
まったく新しい技術を試す必要が出てきた場合、「小さなことから繰り返して試しながら、次第にその技術を理解し、日常の業務に応用できるレベルにまで持っていく」という事をやらなければならない。
仕事で必要な領域に「慣れ」ていく事で、結果を出せるようになってくるのだ。

他にも、営業系の仕事に関わっている人や、カスタマーサポート対応をおこなっている人、事務・経理業務に携わっている人であっても、仕事においては同様の事があると思っている。

仕事で成果が出せるようになる背景には、それを裏付けるだけの経験や試行錯誤の積み重ねがあるのだろう。

■「母親だから子育てが上手」という誤解

世のお父さん方は「お母さんは子育てが上手い」というイメージを持っている気がしている。僕自身も少なからず持っているイメージである。
このイメージは大きく間違っていないとは思うが、実際のところは「生物学的に元々子育てが上手い」というよりは「繰り返される毎日の子育て行事に慣れた事によって、知識と経験が増えている」だけだと思っている。

「いやいや、ウチのヨメは1人目の子供が産まれた直後から子供にミルクをあげるのも上手だったし、ゲップのさせ方も良く知っていたし、オムツの替え方だって…」
というお父さんの実体験を伴う意見もあるかもしれない。
しかしながら、おそらく奥さんは「他にやる人がいない状況で、死に物狂いで覚えるしかなかった」だけだと思うし、「それが四六時中続くので、結果として早く慣れるようになった」だけだと思うのだ。

お母さんが里帰り出産でお父さんとしばらく離ればなれになっている場合などは、尚更だと思う。
お父さんからしてみると、久しぶりに家に帰ってきたお母さんは、子供にまつわる事を何でもテキパキとこなす「子育てのプロ」のように見えている事だろう。でもそれは、たったの数週間ほどの経験差があるだけなのだ。数週間、実家で1人で(母親の助けを受けながら)がむしゃらに経験を積み重ねた結果として、そのような状況に辿り着いたに過ぎない。

とは言え、そんな「自分よりも上手く子供に接する事が出来ている」奥さんの姿を見て、「やっぱり子育ては母親の仕事なんだな」と錯覚してしまう事で、何となく父親と母親の子育てに対する意識の差が生まれてしまうのかなーと考えてしまう。

本当はお母さんだって、右も左も分からない状況で困っているかもしれないし、日々の行動が正しいのか、誰かに頼りたいと考えているかもしれない。ぜひともお父さん方には、そんな視点でお母さんを見てもらえると、色々と手を差し伸べやすくなると思う。

■父親もどんどんと経験を増やして「慣れ」ると良い

「子育て」は、別にお母さんだけがやるものでもないし、「40年~50年後の自分自身の家族の在り方」を考えると、お父さんがどのように子育てへ関わっていたか、という点がけっこう重要になってくると考える。(その話はまた別の機会に書きたい)
お父さん自身の子育てをより良いものにするためにも、積極的に経験を積んで「慣れ」を増やし、どんどん子育てパパの幅を拡げていけると良いな、と思う。

奥さんという、自分よりも経験を積んでいる「子育ての先輩」が身近に居る状況にありがたさを感じながら。