あだ名と言うかニックネームと言うか

押忍!きんちゃんです。


■「きんちゃん」とは何者か?
ふと思い立ち、このあだ名と言うかニックネームと言うか良く分からない名前について書こうと思った。
知っている人は知っている、でも知らない人は知らないと思うのだけど、2008年頃を境に、僕は周りの人に「きんちゃん」と言う名で呼ばれている。
初めての方からは良く「(本名が"矢島"なので)【サラリーマン金太郎のきんちゃんですか?」と聞かれる事が多く、毎度に説明をしているのだけども、確かに「矢島+きんちゃん」と言えばサラ金だよなぁと自分ながらに思う。


■きっかけはリーダー塾

きっかけは、2008年に参加した「IT現場のリーダー塾」。
そこに参加していた「あまのりょー( @beakmark)」さんが名付け親だった。
(※後日追記:ちなみに投稿当時のこの記憶は正確では無かった事を、記事公開後の周囲のコメントから知る事となった。正しくは後述する@kkdさんによる命名。本人了承の上で原文はそのまま残してる)

リーダー塾とは、以前のエントリでも紹介したのだけど、いわゆる「現場リーダーが集まって悶々とする会」のようなもので、僕はその一期生として参加していた。りょーさんも同じく第一期メンバーとして参加していたんだ。
塾初回の自己紹介の後で、「それぞれの呼び名をどうするか」的な話になった際、とりあえず困った僕は当初からTwitterIDとして利用していた「@quindim」の名前を出したところ、りょーさんが「じゃ、きんちゃんね。」と言ってその場で決まった事を記憶している。


その日から、僕は「きんちゃん」になった。


■まずは「quindim」について話そうか。
説明が後になってしまったけど、「quindim」と書いて「きんじん」と読む。
これは「ブラジルのお菓子」の名前(ググったらたぶん黄色い甘そうな写真がいっぱい出ると思う)で、僕の二つ名となっている。


これが何の二つ名かと言うと、「カポエィラ*1」の「アペリード(ニックネーム)」である。
キリスト教で言う洗礼名のようなもので、年に一回あるカポエィラの「バチザード*2」で帯を取った際に指導者から付けられるのだ。
ちなみにそのアペリードは、大体が、その人の「クセ」や「特徴」や「得意なこと」とか「雰囲気」とか、まぁ最終的には先生のその場の気分に基づいて与えられる。
僕の場合は、「なんか良くお菓子食べてそう」と言う先生の印象から、前述の「quindim(きんじん)」と言うアペリードをもらった。これが「きんじん」の由来。
結構と言うか、メチャクチャ気に入っている。


■こっ恥ずかしさは募る

さて、話を戻して「きんちゃん」なんだけど、当初はその名前で呼ばれる度にもの凄くこっ恥ずかしかった事を記憶している。

当時、リーダー塾にはりょーさんの他にも@kkdさんとか@kmaenoさん、あとはともちって言う全部で5人の同期メンバーが居たのだけど、もちろん皆もあだ名で呼び合っていた。(塾長の@AnegoKikakuも含め)


塾で皆から「きんちゃん」呼ばわりされるのにはある程度してから慣れて行ったのだが、自分から「きんちゃんです」と言うのはやはり恥ずかしいもので。
(塾のMLでは早々から使っていた。恥ずかしさに打ち勝つために)


ただ、特に慣れなかったのが、塾とは違う場で人に紹介してもらう際で、例えばXP祭りとかオブラブイベントとかで、りょーさんのリアル友人等に「彼、きんちゃん。塾の同期」と言う形で紹介される時なんか、顔には出していなかったけども内心は赤面モノだった事を覚えている。


■「きんちゃんさん」
そんな感じで紹介してもらうんだけど、初対面の人間に対して「ちゃん付け」で呼ぶのもちょっと抵抗があるらしく、その名前で紹介された方々も「えっと…【きんちゃん】さん?」みたいな形で呼んでくるものだから、たちが悪い。
「ちゃん+さん」だなんて、これまで一度もお目に掛かった事が無く、かと言って初対面の方に「【きんちゃん】でいいです」なんて言える勇気も無く、ただ戸惑っていた。


未だに、「きんちゃんさん」は呼ばれる事も多いのだけどね。


■名づけ重要
人に紹介されるようになってからと言うもの、自分でも社外の場では「きんちゃん」の名前を自己紹介として使うようになっていった。


そして色々と社外で活動して行く中で、この「気軽な」「呼びやすい」名前がとても役だっている事にある日気付いた。

  • コミュニケーションの敷居が下がる
    • 逆の立場からなんだけど、例えばりょーさんに対して「天野さん」と語りかけるには少々固い感じがするが、「りょーさん」だと話しかけやすい。と言うことは、きっと僕もそうなっているはず。
  • 記憶されやすい
    • 他の人に「覚えてもらいやすい」と言うメリットがある。ただ名字を覚えてもらう場合だと、とても他の名前に埋もれやすいが、ちょっと違う名前であると非常に記憶に残りやすいのだ。*3


これは結構社外のコミュニティ活動*4で便利なもので、この名前のお陰で立ち回りやすかった事も非常に多かったと思っている。


みなさんも、もし機会があったら「自分の呼びやすい二つ名」を考えてみると良いと思う。
最近は、コミュニティ慣れしてる方々は色々とオリジナルの「呼ばれ名」を持っている気がする。
最初はこっ恥ずかしい事この上無いけど、たぶんその内にメリットがこっ恥ずかしさを上回って色々と恩恵を与えてくれるに違い無い。


■もっとすごい人がいた
ちなみに弊社にはAndroid界隈で有名な@gabuさんと言う達人エンジニアがいるんだけど、彼の場合はもっと凄くて、社外のコミュニティのみならず、社内でも皆さんから「がぶちゃん」「がぶさん」と呼ばれている。もちろん社長からも。
最初はその事に戸惑いを感じていたのだけど、慣れてしまうと上記のメリットがそのまま社内にも活かされるのだな、と言う事に気付いた。


と言う事で、僕も社内で「きんちゃん」をジワジワ認知させて行ってみようと思う。


思い立ったので言ってみたけど、明日の朝になったら忘れてるかもしれない。


でも、改めて思い返してみて、良い名前をもらったなーと今更ながらに思っている、そんな日曜日の夜。

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*1:ブラジルの伝統武術。2000年から習い始めた。

*2:いわゆる昇段式。ただし初参加のカポエィリスタにとっては洗礼式のようなものを兼ねる。これを経て正式なカポエィラ団体の一員となる。

*3:papandaさんとかね。

*4:DevLOVEとか