LT祭りを開催しました:後編

前回の続き。

そう言えば募集について書き忘れていた。


■募集サイトのこと


打ち合わせの中で「募集サイトについても、それぞれのコミュニティの特色を出そう」と言う流れになり、
・GLT:普段利用しているWiki
・DevLOVE:普段利用しているこくちーず
をそれぞれ使用して募集をおこなう事に。
GLT Wiki上での申し込み者はそのまま当日の本番LT登壇者として登録され、上手い具合にGLT vol.30の枠組みが実現出来たわけ。


■学生さん誘致について


打ち合わせの際に、相変わらず私は「学生さんを呼びたい。来てもらいたい」と話をしていたわけだが、幸運にも@さんと@さんの計らいにより、「学生ボランティアスタッフ」と言う形で学生さんに参加して頂く段取りを作って頂けた。
ちなみに、その際に話を持って行って頂いた先が @さん。少しだけyouRoomで打ち合わせに参加してもらい、数名のボランティアスタッフを連れて来てもらえる事に!もう喜びを隠せなかった。

ちなみに彼とはLT祭りの当日にもお話をさせて頂いたが、とても熱い想いを共有出来る方だった。


■事前の告知について


周囲への告知については、結構難航していた。なぜかと言うと、あまり告知手段を持っていなかったから。出来るとしたらTwitterでの発信と、DevLOVEerな皆様にお願いしての拡散RT等。
そんな中でも、kwappaさんや@さんが、自身が手がけるIT系のコラムにてこのイベントを紹介してくださったりしてとても嬉しかった。
kwappaさんのコラム
regtanさんのコラム


■そして当日へ


そんなこんなで本番当日を迎える事になった。
実は前日の夜から朝の6時まで「スタッフに配るレジュメ」を作っていたので、実質睡眠時間は2時間と言う「そんな睡眠時間で大丈夫か?」的な状況になっていたが、不思議と寝覚めは良く、かつ起きてからはまったく眠くならなかった。


会場は前述した通り「オラクル青山センター
この会場、しかも中央の4部屋ブチ抜き+隣の部屋をを使ってのイベントは、忘れもしない「DevLOVE2009 Fusion」を開催した時と同じ間取り。自然と士気も高まった。


■事前打ち合わせ〜開場


会場に皆が集まってからは、yoozoosatoさんとkwappaさんの仕切りのもと、あれよあれよと言う間に会場の準備がなされ、受付が出来上がり、機材のセッティングが完了していった。
彼らのリーダーシップと言うか、業務遂行能力はとても素晴らしく、その場にいた全員が共通の目的に向かって動けていたと思う。

その後開場してからと言うもの、何をやっていたかはほとんど記憶に無い。受付へのスタッフ誘導とかビデオカメラのセッティングをしていたかな。気が付いたらもうオープニングの時間。


■オープニング


今回のイベントは「LT祭り」と言う事もあり、オープニングから何からすべてLTで行こうと話していた。そのため、
・会場提供して頂いた日本オラクル担当者の@さんによる会場説明
・各コミュニティ主催者による挨拶×3
まですべてLT仕立て。

ちなみに私のオープニングLTは前回も書いたけど↓


だいたい3分の2くらいしゃべった所でドラが鳴ってしまったので、続きは野良LTに持ち越す事に。

yoozoosatoさん、kwappaさんのLTは、さすがと言うか5分キッチリに仕上げて来て、皆を湧かせていた。

そして、このオープニングの場で「2大ドラ娘(ナガタユウコさん、kuni02さん)の競演」も実現される事に。
お二人には、イベント終了の時間までずっとドラドラお世話になりました。


■第一部:ワークショップ
まずは各コミュニティプロデュースのワークショップから。
我らがDevLOVEからは前回のエントリにも書いた通り、@さんに登壇頂いた。


突然だが、@take3000のプレゼンテーション(特にLT)能力は素晴らしい。
まずはその資料。圧倒的なボリュームであるにも関わらず、見る人間を飽きさせないキメ細やかに選定されたプレゼンスライドの画像。そしてオブジェクトの配置。
そして喋り。上記のボリュームあるスライドをテンポ良く読み進める喋りと熱い語り口調。正直、声も好きだ。
随所に散りばめられた笑い、そして聴講者を楽しませるテーマ選定。時にはハズすが、それすらも自分の味にしてしまっている。
そして何よりも妥協の無い事前準備。
「なんかー、仕事中でもメールが飛んできて『プレゼンのレビューしてほしい』って言われるんですよー(DevLOVEドラ娘・談)」
と言わせる程

そんな彼が「初心者でも短時間でプレゼン資料作れちゃって発表まで出来ちゃうんだぜ」ワークショップをやるのだから、面白くないはずが無い。

ワークの内容は、あらかじめ色々な写真/イラストが印刷された何種類もの紙を組み合わせ、「自分の好きなもの」を説明すると言うもの。

終わってみれば、すべてのワークショップ参加者が「自分のコトバで、自分でデザインしたシナリオで自分の好きなものを紹介する」LTを作り上げ(しかも皆完成度が高い)、発表まで済ませてしまったのだ(ワークショップの時間を少しはみ出したけども)。


ちなみに、今回の発表に説明を加えてまとめられたエントリはこちら


同時並行で「GLT枠」、「とべとべ枠」のワークショップも実施されていたのだけども、ほとんど見られなかったのが残念・・・


■余談:ワークショップの教訓


今回のワークショップ、試みとして「本来であれば間仕切りで区切られた4部屋の仕切りをブチ抜いて巨大部屋にし、その4区画を使ってワークショップを実施」をやってみたのだが、やはりと言うか隣のセッションの声や拍手が大きかったりする事もあり、作業中の参加者は一部集中できなかったんじゃないかと思った。


■第二部:本番LT


ワークショップの後は「本番LT」と言う事で、
「GLTが誇る『銀河一の司会者』@さん」
の司会と共に、「GenesisLightningTalks vol.30」が実施された。
これはまさに「LTのお手本」とも言うべきセッションで、参加者もとても楽しめたと思う。
そして何よりもgeorzさんの司会が素晴らしい。場の繋ぎ方と言い、一糸乱れぬあのテンポと言い。
今度、DevLOVEが誇る名司会者とのコラボ司会を実現してもらいたいなぁ。


■第三部:ワールドカフェ


引き続いては、我らがDevLOVEが誇るダイアログ・ファシリテーター @ことgaoryuが贈る
ワールド・カフェ!

今回は「LT」をテーマに、参加者全員に対話の時間を持ってもらう事が出来た。
このgaoryuさんのファシリテーション力はハンパ無く、総勢50名もの人間が対話する「場」を、一人で1時間半も仕切り続けていた。
3ラウンド回す事が出来たと言う事もあり、皆さん感想を言い合うタイミングではなかなか楽しい内容を共有してくれました。
そういえば、久しぶりにマイク持ちやったなぁ。


■第四部:懇親渾身会


最後を締めくくる渾身会。いわゆる懇親会なんだけど、今回は一味違う。
それは「野良LT」がぶっ通しでおこなわれる、と言う事。そう、まさに「酒の肴にLTを楽しもう」なのだ。

ちなみに、この野良LTは事前のワールドカフェが始まる前にその場で希望者を募ったのだが、
50名強の参加者に対し、なんと25名以上の参加希望者が。

で、良く良く考えてみると
 25 × ( 5 + 1 ) = 150
と言う、既にこの時点で2時間オーバーな状況を想定する必要が出てしまった。下手したらLTだけで3時間コース。

せっかく発表を表明してもらったからには全員にLTしてもらいたい。と思い悩むスタッフ。
そんな中で捻り出されたのが、
「懇親会会場の前後で2手に分かれ、それぞれが同時並行的にLTを進める。だってドラも2個あるし」と言う、
何とも大胆な発想だった。しかし、このアイデアは当たりだった。

そして何よりも、この野良LTで「人生初のLTデビュー」を飾ってくださった方々がいた事。
イベント当初のコンセプトであった「LT初心者がLTやっちゃうよ!!」が実現されたと言う事で、本当に嬉しかった。

ちなみに、野良LTで私が発表したのはこちら↓


オープニングLTでドラを鳴らされてしまったので、そのリベンジとして「最近DevLOVEがプライベートを蹂躙している件」を中心に喋った。

懇親会の途中に彗星の如く現れた@さんも、最近のDevLOVEが凄すぎる件について語っていた。


野良LTが終わった後は、収束モードへと向か・・・うと思っていたら、ところがドッコイ。
「主催者とゆかいな仲間たち」が織り成すLT大会が即興で開催されてしまい、まったくと言って良いほど場が収束する事は無かった。

結局、懇親会は3時間以上平気で続いたのかな・・・。ずっと立ちっ放しだった人もいると思うので、お疲れ様でした。


■まとめ


そして、主催者からの締めの挨拶。
私としては、もうずっと進行を皆さんにお任せしてばかりの身だったので、皆の中に混じって話を聞いていたのだけども
最後に前の方に呼んでくれて、共催者と言う事で肩を組んで祝ってくれた。うれしくて泣きそうになったけど、笑った。
↓これ


■最後に


当初願って止まなかった「学生さんとの交流」は、もちろん実現した。
打ち合わせの段階から関わって頂いた @さん。色々と話が出来ましたね。
そして私が4月のGLTに参加した際にとても熱い想いを語ってくれていた @さん。ずっと覚えてますし、tweetも見てました。
自己紹介は出来なかったけども、開始時間まで2階の受付をずっと担当してくれていた学生さん。
そして懇親会の場で酒を切らさないように遠くまで買出しに行ってくれた皆さん。
本当にありがとうございました。
私はもっと皆さんと関わっていけるような場を作って行きたいと思います。「DevLOVE」ならそれがきっと叶うと思う。
またどこかの勉強会で会いましょう。


帰り道、誰かにも話していたけども本当に夢のような一日だった。
このイベントが計画された当初は「本当に人が集まってくれるんだろうか?皆に満足して帰ってもらえるのだろうか?」と言った点ばかりを不安視し、ほとんど準備作業を楽しむ事が出来ていなかったかもしれない。


でも、終わって見た時に改めて思い出されたコトバがある。

「自分たちがやりたい事を、やりたいようにやるんだよ。『参加してもらう』んじゃない。『巻き込む』んだ」

そうだ、それがこれまで私が見てきた、そして実践してきたDevLOVE魂だ。

これからも、自重しない人達と一緒に自重せずにセカイを変えて行こう。我々にはそれができるんだ。


今回のイベントに関わってくれたすべての方たちに感謝の意を込めると共に、
ふたたび皆さんと「セカイを変える」現場で再会出来る事を願って。